ハードウェアからサーバ・アプリまでワンストップで開発

現在の営業品目(1)

今売れるもの、あと一歩二歩で商品になるものを挙げて行きます

ここでいろんな開発の話を書いています。

その中には、直接ビジネスにつなげたいものと、とりあえずやってみたもの、ある意味「趣味」に近いものがゴチャゴチャになっています。

そこでここを整理したエントリを書いておきます。

弊社のビジネス

弊社は基本的には「商品を作って売る」ことと「受託」をビジネスの中心に考えています。また、これらの「周辺にある諸々」もビジネスのうちです。

基本的には、

  • ソフトウェア及びそのサービスの企画、設計、開発、運用
  • 電子機器の企画、設計、開発、試作
  • これらのコンサル及びサポート

が中心です。詳しくは事業案内のページプロジェクトのページを見て下さい。

これから外れるものがないわけではないですが、基本的にこの範囲をフルスタックで一気通貫に提供できます。

すぐに売れていつでも受注可能なもの

現在、「明日からでも」「契約したら即」提供できるものは「弊社のビジネス」で書いたものの

受託

です。まぁこれ自体には「技術的基礎体力をつける」以外の準備は特にいらないですからね。それよりは日頃の鍛錬がものを言うと言いますか。

その他には、現在Amazonでショップを持っている「しまパン(NSFW)」ですが、これはここでは直接は関係ないでしょう。とは言え、これは

商品をAlibabaから輸入して
Amazonでショップを開いて
ブランドを確立する

という経験となっている点が重要だと思っています。これは後に書いている「Jar-garden(TM)」のために身につけようとしたものです。ものによってはこのような「受託」も可能であるということですし、必要ならお手伝いもできると思います。

受託について

弊社はあまりマンパワーがある会社ではないので、「人手」と「常駐」が要求されるものはあまり得意ではありません。とは言え、開発フェーズでそういったこととなれば仲良くしているオフショア(ベトナム)の会社があるので、そことブリッジすることは可能です。ですから、設計や折衝までは弊社内でやって、開発は弊社の仕切りでオフショアに発注ということができます。

弊社の一番の売りは

フルスタックで一気通貫

ができることにあります。たとえば、「LoRaの電界測定をしながら操作画面について会話する」ということが出来ます。「開発したPLCのファームをデバッグしながら推進モータの配線をした」とかもあります。mayumiも「Node.jsのアプリをいじりながらG-codeを手書き」とかしてました。専門性の問題で分担しなければいけないシーンで、分担する必要がありません。

個々の分野であれば、弊社よりも「強い」ところはいくらでもあると思いますが、弊社はレイヤーをまたぐことが平気なので「この先はよくわからないので」と他の人達にお願いすることは少ないです。より「強い」ところにお願いする場合でも、弊社からお話ができます。また、そういったレイヤーの境界も全体を俯瞰して検討することが出来ます。今時の「ハードウェア絡みのあるシステム開発」というようなことには強みがあります。

純粋なソフトウェア開発については最近は「Linux上でNode.jsを使ってウェブサービス」といった開発が多いですが、スタックや言語には特別にこだわりはなくて適材適所の提案ができれば良いと思っています。かつてはRubyが主力でしたし、今でもファームウェアはC/C++が主です。現行規格のCOBOLは私が作りました(規格委員でした)。言語やスタックは「合わせる」ことが出来る程度には技術的基礎体力があります。

業務はいわゆる「ウェブサービス」ですが、たとえばこのコンテンツを出しているCMSは自社製です。弊社の会計システムも自社製です。前述のAmazonのショップのバックオフィスも自社製です。かつては医事会計システムやテレビラジオの番組編成システムとか作っていたこともあります。金融以外はだいたいやって来たように思います。

また、そういったいわゆる「開発」だけではなく、「執筆」もやっています。ここのブログはその練習も兼ねていたりします。最近はRS DesignSparkにシングルボードコンピュータの記事を書いています。

ROCKシリーズを使ってみる(1)- ROCK 4C+にUbuntuをインストールする

ROCKシリーズを使ってみる(2)- ROCK 4C+を選ぶメリット

ROCKシリーズを使ってみる(3)- ROCK 5BにUbuntuをインストールする

見るとわかると思いますが、これらの記事は私ではなくてmayumiの執筆ですね。私の実績については、ネットにたくさん見つけられると思います。

どんな分野が対象かと言えば、ここのエントリに出て来ているようなものはだいたい出来ると思ってもらって結構です。最近は人工知能ものが流行りですが、主にはエッジAIに興味があります。ChatGPTやその他の生成系AIとか社内では便利に使っていますが、現段階でビジネスとして手を出せるものではないなというのが正直なところです。なので「ChatGPTを使って」みたいなものには、少なくとも今は手を出す予定はありません。弊社サイトは割とSEO強いようですが、SEOを商売にする気がないのと同じです。

料金等については、お問い合わせのページに書いてある通りです。個々のサービスについて具体的な料金表が挙げてあります。

あと一歩二歩で商品にできるもの

商品として開発していて、試作レベルでは出来ていても「あと一歩二歩」くらいのところで足踏みさせているものがいくつかあります。

このカテゴリには

があります。以下にもうちょっと詳しい説明と足踏みの事情について書いておきます。

会計システム(Hieronymus)

弊社で常用している会計システムです。今まで2回の決算を経験して来て、正しく処理できることを確認しています。また、最近のmayumiの頑張りにより、「弊社以外の場所」でも正しく動かせることを確認しています。また、CasaOSで簡単にインストールできるようにもなりました。そういった意味では、完成度は高いです。電子化証票にも対応しています。

ではなぜ「あと一歩二歩」の状態であるかと言えば、

  • まだインボイスに対応していない
  • サポートの馬力がない

ことからです。

前者については開発ブランチはあるのですが、次の決算を経験しないと「出来ます」とは言えないと思っています。とは言え、弊社は残念なことに(?)免税業者になっているので、それほど力が入らないのも事実です。

後者については以前書いています。

会計システム Hieronymus(3) 弊社オープンソースの考え方と展開

簡単に言えば弊社は「会計システムの会社」ではないので、そういったノウハウを持ち合わせていないということです。会計の知識も創業時からずっとやって来ているとは言えこの分野は素人なので、よくわかっていません。弊社と同じような会計をしている(元々「助太刀」というシステムのオープンソース版を使っていた)会社にはマッチすると思いますが、それ以外がどうなのかよくわかりません。ですから、そういった部分をカバーしてくれるパートナーさんが現れないことには、積極的に出ることが難しいわけです。逆に言えば、そういったことがしたい会計屋さんとかあれば、使ってもらえると嬉しいです。

個人的にはこのような基幹業務システムをクラウドサービスに依存するのは怖いと思っているので(サ終とかいつの間にか値上げされたりとか)、もっと「布教」して行きたいと思っているところですが、いかんせん自社の能力を超えています。

もっと広まったあかつきには、やりたいことは沢山あります。たとえば、定期バックアップをクラウドに保存して、ローカルのシステムが破損した場合はクラウドのサービスを使えるようにするとか、再インストールした環境に書き戻すとか... 要するに某医療システムでやっているようなことが出来ると良いよねということです。

とは言え、ノーサポートで良いというのであれば、GitHubにありますので御自由にお使い下さい。

Jar-garden(TM)

弊社では結構便利に使っていて、良いものだなと思ってます。机の上に癒し空間があるのはとても良いことです。

元々そういった設計ではなかったとは言え、弊社では主に「ミニ水槽」として使っていたりします。フィールドテスト的には問題はないので、そういった方面でも使えるなと思っています。心配だった木材の経年による歪みもほぼ起きていません(見た目に何もない)。

ではなぜ「あと一歩二歩」の状態であるかと言えば、

  • まだ設計に満足できてない
  • 現行モジュールにファームが対応していない
  • 利用者ソフトがイマイチ
  • 初期費用が出せない

ということからです。

設計に満足していないのは、主にはもうちょっと薄くしたいという希望です。しばらく使っていた感じでは、冷却ファンは不要だろうわかって来たので、その分かなり薄くできると考えています。他方、「蓋」ではなくて「台」でやったらどうだろうという考えもあって、そうなると最初からやり直しです。まぁ「台」にするのは将来でもいいわけですが。

しばらく手がかけられないうちにType-CのUSB電源が安くなったので、電源はUSB-Cにしても良いと思ってます。その方が薄く作れますし。と言いますか、元々「もっと薄くしたい」という希望があって、冷却ファンが不要になって電源にUSB-Cが使えるとなると本気で薄くできるなと思ったという話です。

新しいモジュールにファームが対応してないのは書き直せばいいだけなんで、これはやる気になればすぐです。1週間もかからない作業です。

利用者ソフトがイマイチなのは、PoCレベルのものしかないからです。これは販売するとなれば前述の「ベトナムのオフショア」に依頼すれば良いので、初期費用のうちですね。

初期費用が出せないのは、まぁお金がないからです。ハードウェアを売り出すというのは、いくら細々と始めると言ってもそれなりにかかります。弊社の力だけでやるのであれば本当にスモールスタートになるのですが、それでも結構必要です。

姉妹製品としてのLED行燈も売れるようにしたいところです。これはもうちょっと「軽い」と思ってますが。

CasaOS

割と最近見つけた商材ですが、結構いい感じに使えています。もっと正直に言えば、mayumiが一人でいい思いをしていてズルいとさえ思って見ています。それくらいいい感じです。うらやましいのであれば自分の環境に入れちゃえばいいんですが、私のOrange Piはガッツリ開発環境が鎮座しているので、これから入れるのが面倒臭いのです。

コア部分について自社で開発したものではないですが、これは推して行ける環境だと思っています。開発元も「それ用のハードウェア」を作っているくらいなので、いろいろ安心できると思います。まぁここまで出来ていれば、仮に開発元がコケたところでどうとでもなりますし。

そういった意味では申し分ないと思ってます。

ではなぜ「あと一歩二歩」の状態であるかと言えば、

  • 満足行くハードウェアを持っていない
  • SBCを積極的に使って行こうという機運がない
  • パワーがない

という点です。

ハードウェアについては弊社は基本的にはOrange Pi推しです。まぁ実際にはハードウェアは何でもいいんですが、一番大事なのは実は「筐体」だと思っています。これだけパワーがあるいい環境だと、NASのような筐体が欲しくなります。本当にパーソナルに使うのであれば内蔵SSDでも十分使えるのですが、オフィスで共有して使えたらいいなと。本当に便利でいいものなんですよ。そして「箱」が出来たら「右から左」という感じで販売できると思うんですよ。それくらい簡単に使えて満足度が高いものです。

ただ残念なことにSBCは少なくとも日本では「ラズパイみたいなの」ということで、「要するにおもちゃでしょ」みたいな扱いです。そうてなかったら「IoTごっこ」のパーツとか。絵本みたいな表紙の本が多過ぎるのかあまり「ビジネスのもの」という感じがありません。こういったお手軽ローカルサーバとして使うというのは、いろんな意味で「まだまだ」の状態です。とは言え個人的にはここには絶望してない... と言うよりも黎明期のLinuxみたいな感じがあって楽しいと思うんですが、「商品を作る」となると厳しいですね。

パワーがないのは、これは弊社の話です。良いハードウェアを作らなければ(選ばなければ)なりませんし、「布教」もしなければなりません。なまじ「右から左」で売れそうな商材であるがゆえに、パワーが必要です。マスで売れそうなものですから、それに対応した環境を作らなければなりませんからね。ドキュメント類も整備して行かないといけませんし。

これも良いパートナーさんが出来れば一緒にやって行きたいなと考えています。

Napier

Napierは逆プロキシーサーバとそのサービスです。何度か書いているように、弊社では結構良好に活用しています。ある意味基幹システムだと言っても良いくらいです。このCMSもNapierの上で動いています。

初期の頃こそいろいろ問題があったのですが、プロキシサーバのメモリを増やしてからは超安定で、安定過ぎて困るくらいです。安定なら困らないだろうと思われるでしょうが、証明書の自動更新のチェックはプロキシサーバにクライアントが接続したタイミングで行われるため、そのタイミングがあらわれないと証明書が更新されないのです。そうなると、あらためて「たまに接続を切る」というロジックを入れる必要があります。まぁそれくらい安定に動いているということです。

そういった意味では申し分ないと思っています。

ではなぜ「あと一歩二歩」の状態であるかと言えば、

  • 課金のためのロジックをリリースさせてない
  • 課金のためのワークフローやタリフが出来ていない
  • どの程度スケールするかわからない

ということからです。

実のところ利用者はほぼ社内だけだと思うので、課金云々以前にまずは利用者を増やさなければなりません。そのための布教活動がまず先でしょう。とは言え、「自前でウェブサーバを持つのは面倒でダサい」みたいな空気があるので、そもそも需要があるのかって気がします。実は最初は結構アングラな使い方をされるかと思っていたのですが、そういった需要はなくなったのか見掛けません。

そんなわけでまずは利用者を増やすことを考えるべきですね。

ただ、無料サービスとしてはちゃんと動いているので、そういった意味では実績はあります。ですから、足りないのはプロモーションだと言えます。

おわりに

今回は割とすぐに商品になりそうなものを挙げてみました。ここにあるものを売りたいというような話があれば、ぜひお願いします。自社にパワーがないので、コンサル以外は協業こそ全てみたいな状態ですから。弊社、考えたり作ったりは得意なんですが、売るとなるとまるで能力がないので。

次回は、シードレベルのものについて挙げて行こうと思います。

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