mayumi
大きな新機能はありませんが、細々としたところで使いやすく調整しました。
Hieronymusはオープンソースの会計システムです。クラウドの会計サービスのように高機能ではありませんが、電子帳簿保存法にも対応したシステムです。一応、弊社の2022年度の決算をこのシステムで乗り切ったという実績(会計システム Hieronymus(7)その後)もあります。
機能
今のバージョンでは
- 基本的な会計機能(財務会計)
- 取引先の基本的な管理機能
- 新電帳法対応の証票管理機能
が実装されています。
機能についてはこれまでのブログにも記載されていますが、簡単に説明します。
仕訳日記帳
伝票入力等の基本画面です。入力した伝票の閲覧、伝票の入力(修正)が可能です。
元帳
総勘定元帳と補助元帳が複合した画面です。科目及び補助科目毎の明細が表示されます。ここから直接伝票を修正することも可能です(新規入力はできません)。
銀行元帳
基本的には元帳画面と同じですが、預金通帳を模した表示となっています。主には会計データと預金通帳の整合を確認するためのものです。
残高試算表
残高試算表が確認できます。
取引先管理
会計システムに出現する取引先を登録します。この情報は、次の証票管理で使われます。将来的には、CRM機能として発展させる予定です。
証票管理
電子化証票を登録できます。
ここで登録した証票は、伝票入力の時に結合させることができます。 伝票に証票が結合された場合、伝票明細が表示される画面で参照(ダウンロード)が可能になります。
勘定科目管理
勘定科目を追加変更ができます。「削除」はできません。
ロードマップ
会計システム Hieronymus(7)その後 でも時期開発中の機能について触れていますが、これに加えてInvoiceの対応を行う予定です。これは、近々弊社の決算で必要なので実装すると思います。
- ユーザと権限の管理
- 見積り請求処理
- ECサイトの在庫管理
- Invoice対応
Hieronymus誕生の経緯
最初から会計システムが作りたくて作ったというわけではありません。誕生に至る前には、前会計システム(の入ったサーバー)の死がありました。詳しくは 会計システム Hieronymus(1) をご覧ください。
オープンソース化について
オープンソースにした理由については、会計システム Hieronymus(3) 弊社オープンソースの考え方と展開 で書いた通りです。このプロジェクトをビジネスにしたいという方はお問い合わせまでご連絡ください。そうでなくとも、決算を乗り越え、だいぶ実用性のあるシステムになってきました。よかったら使ってみてください。
さいごに
今回はDockerでも動くようにしました。ソースからのインストールもそれほど手間がかかるものではないですが、使いやすい方をご利用ください。
また、先日ご紹介したCasaOS上にインストールするための設定ファイルもGitHubにあります。こちらは後日ご紹介する予定です。
RaspberryPiにパーソナルクラウドOS「CasaOS」を導入する
追記
CasaOSからのセットアップ手順を書きました🎉