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電気製品で停電を検知したいという需要はしばしばあります。

単純には電源電圧を見ていれば良いのですが、スイッチでオンオフされる類の機器だと、停電なのか電源オフなのか区別がつきません。

単純な電源オフと停電の区別がしたい時の技術です。

背景

誰のどこのアイディアかは知らないのですが、「LED電球にバッテリを内蔵させて停電時に点灯する」というデバイスの話がありました。

停電時(でなくてもいいんですが)に取り外して懐中電灯にする。停電が起きると場所がわからないので、「自己主張」として点灯する。そういった話です。

これ自体は多分どこかの特許になっていると思います。

問題はこれが「LED電球」として普段使いされているということです。電灯ですから、オンオフされます。オフした時に「自己主張」されても困るので、オフの時には点灯して欲しくありません。停電の時だけ点灯して欲しいというわけです。

手法1

電源の波形を見ます。停電の時は、停電箇所によりますが、「停電らしい波形」で落ちます。電源オフの時にはスパッと電圧が落ちます。これで区別がつくそうです。

柱上トランスよりも向こうが原因の停電であれば、これで検出できます。トランス(インダクタ)が噛んでいると、スパっと切ってもその通りの波形にはなりませんから検出できるわけですね。ただし、トランスよりもこっちだと、多くの場合スパっと落ちてしまうので、オフと区別がつかないかも知れません。

これは特許取られているかも知れません。

手法2

こっちは私の考えた方法です。

高インピーダンスのアンプを用意して、誘導(静電誘導が簡単)を検出します。アンプの入力を触ると「ブーン」という音がしますね。あれです。あれは、電灯線からの誘導によって起きているものです。

停電すると、誘導もなくなります。その辺りの電灯線が全部切れますから、誘導の元がなくなるわけですね。電源オフであれば、誘導はあります。他の回路は生きているからですね。これを検出すればいい。アンプの入力を触った時にするわかるのと同じように、簡単に検出できます。

多分、波形をどうとかするより簡単ですし、柱上トランス関係なく検出できます。回路もアナログ的にFETが1つあれば足りるでしょう。

まとめ

アイディアとしてはたったこれだけです。

手法1については、多分誰かの特許になっていると思うので(調べるの面倒)使えないと思います。手法2について仮に特許広報で類似のアイディアが見つからなかったら、ここで公知にされたということで自由に使って下さい。例によってライセンス料とかは不要ですし、公知にしてしまったので私が特許取ることもありません。

ただしちょっと似たような同じ目的の特許は取得されているようです。

停電検出方法、停電検出器、照明装置、及び電源装置

似てるだけでかなり違うっちゃー違うので、抵触するかどうとかはゆっくり読んで下さい。

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