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昨年、水槽ライトの試作をしたとき、想像以上に水槽ライトがきれいなせいか、隣のザリガニ水槽の蓋の劣化が気になってきました。
作成してから数年以上は経ているので、もう結構ボロボロです。
そこで、思い立ってザリガニ水槽の蓋をアップデートしました。

現在の状態

もうだいぶ昔(数年以上前)に作成したザリガニの蓋です。LED付きで裏面はコーキングされているので防水仕様です。

要件

欲張ればいろいろありますが、今回の必須要件は以下の2点です。

  • 脱走が防げること
  • 蒸れないこと(密閉しない)

脱走が防げること

ザリガニが通れる隙間を作らない

ザリガニはわずかな隙間で脱走を成功させます。脱走を防ぐにはザリガニが通れる隙間がない、少なくとも水槽の上部をすべて覆うことができる形にします。

ザリガニの力で蓋が動かない工夫

ザリガニは軽い蓋なら押しのけるぐらいの力を持っています。できれば、中から力が加われば加わるほど、蓋が閉まるようなそういう仕組みを作りたいのですが、今回はこれまで通り、蓋に重しをのせることでカバーします。

蒸れないこと

脱走を防ぐには、可能な限り隙間を無くすのがベストです。しかし、それでは水槽内が蒸れてしまい、見栄えもよくありませんし、蓋に水滴がついてべちゃべちゃになります。
脱走を防ぎつつ、蒸れないよう、蓋の中央にザリガニが通るには不可能なサイズの穴をいくつか開けます。

その他

LEDをつけるかどうか

ザリガニの生態をみていると、ザリガニは可能なら隠れていることが多いので、LEDが必要なのは観察者である人間の方ではないかと思います。

また、ザリガニ水槽には水草とか植えられません。と言うのも、ザリガニは水草食べてしまうし、食べなくても抜いたり切ったりしてしまいます(ザリガニの害とされるのはこれが原因です)。ですから、ザリガニで水草が育つレベルの明るさは必要がありませんし、むしろコケで汚くなる元だったりします。

今回蓋をアップデートするザリガニ水槽は隣の水槽に光源があるので、材料を透明アクリルにし、隣の水槽の光を利用することにしました。

作成

さっそく、作っていきます。
水槽のサイズ、水槽フィルターの箇所を考慮し蓋のサイズの検討をつけます。水槽フィルターは外部フィルターで水槽に引っ掛けるタイプです。

(設計時のメモ。左のイラストはザリガニが逃げようとすればするほど蓋が閉まる方法ないかなと思って描いた落書きです。)

複雑な形でもないので、すぐにFreeCADで設計します。

あとは、換気口として穴を適当にあけます。

これで機能的には完成ですが、日常取り扱うには蓋の鋭角でよく怪我をするのでフィレットをつけておきます。

できあがり

カット

作成した設計から、レーザーカッター用にデータを加工してアクリル板をカットします。

取付

思っていたよりいい感じに仕上がりました。

(上から見た図)

(横から見た図)

(重しを置いた状態)

重しで換気口を塞いでしまっていますが、全てふさいでいるわけではないので、とりあえずこれで良しとしました。また、時間があるときに換気口をふさがないよう重しのための台でも作ろうかと思います。

(同じサイズの別の水槽)

(気に入ってくれただろうか…?)

あまり考えずに作ったわりによくできたので、しばらくこれで運用したいと思います。

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