mayumi
昨年秋ごろから予約発売されていたOrange Pi 5が届きました。インストールできるOSはいくつかありますが、今回はAndroidをいれてみます。
外観
公式から購入したのに激しい箱潰れ。中身に問題はありませんでしたが、よく無事に届いたなと感心します。
内容物
購入したのはOrange Pi 5 16Gで、電源付きのセットです。
サイズ比較
Raspberry pi 4は稼働中で比較できなかったため、過去にレビューしたRaspberry Pi 4と同じサイズのROCK Pi 4C Plusと比較してみます。
横幅はOrange Pi 5の方が大きいです。
縦幅もOrange Pi 5の方が大きいです。
一番高いのはUSB3.0が縦に並んでいるコネクタなので、高さは同じくらいです。
その他
ネットワーク接続
Orange Pi 5は有線でネットワーク接続します。WiFiは搭載されていませんので、使用時に技適で心配する必要はありません。
カメラ3つ接続可能
Orange Pi 5のチップはAIも動かせるパワフルなものらしいので、カメラを活用してAIモデルを動かすエッジ端末として動かしてみるのも良さそうです。
マイク搭載
後述しますが、AlexaやSkypeなど音声を使うアプリケーションがすぐに使えるのは地味に便利です。
(表にカメラモジュールが2つ取り付けられるコネクタと、マイクが搭載されています。)
(裏面にもカメラモジュールを取り付けるコネクタが一つあります。)
その他、スペックについてはogochanが前のエントリーでOrange Pi 5も含めたSoCについてCPUの性能やメモリのサイズなどの対比を交えて解説しているのがわかりやすいと思います。
利用可能なOSイメージ
Orange Pi 公式ページにあるダウンロードイメージは
- Orange Pi OS(Droid)
- Orange Pi OS(Arch)
- Ubuntu
- Debian
- Android
- armbian
- OpenWRT
があります。
Orange Pi OS
Orange Pi OSはOrange Pi が公式にサポートしているオープンソースのOSのようです。外観はMac風にもWindows風にもできるみたいです。とても気になるのですが、Orange Pi 5の公式のダウンロードページ(英語)にはイメージが置いてありませんでした(2023/1/10時点)。
今回はAndoridをいれてOrange Pi 5をレビューします。バージョンは12です。
Androidを試した後で、中国語のOrange Pi 5公式ページではOrange Pi OSのダウンロードできるらしいことを知ったので、次はOrange Pi OSを動かしたいと思います。
ダウンロード&インストール
インストールは以下の動画を参考に行いました。
セットアップについての情報は公式のページにもあります。
公式ユーザーマニュアル等
(OSイメージのリンクと同じです)
起動
マウス、キーボード、LANケーブル、HDMI、電源を繋いで起動します。
(起動中、アニメーションがきれい)
少し待つとAndoidのホーム画面になります。
アプリ
休日の息抜きに使うという想定でアプリをいくつかインストールしてみました。
Amazon Prime Video
ogochanによると、1本まるごと再生しても特に問題なく快適に視聴できたようです。
YouTube
特に問題なく再生できます。
ゲーム
「Real Racing 3」というゲームを入れて動かしてみました。
ゲーム上で再生したリプレイの動画(↓)。プレイ中の動画ではないですが、プレイ中も同様にスムーズです。
Amazon Prime Video、YouTube、ゲームと動かしてみましたが、ヒートシンクも、ファンも取り付けていないにもかかわらず、CPUを触っても全く熱はありませんでした。
また、各動作がもたつくといったこともなく、ストレスなく操作できています。
Alexa
マイクが標準装備されているので、アプリを入れるだけで使えました。
Alexaアプリはバックグランドで動かないようだったので、使用感は微妙です。(これはOrange Piの問題ではないのですけど。)
バックグランドからも使えると、Amazon Echo等と同じように、Orange Pi を常時稼働しておいてタイマーをセットしたり、音楽を再生したり、ニュースを聞いたりできて便利そうだと思っていたので、少し残念でした。
シャットダウン
Android上からも再起動やシャットダウンができますが、Orange Pi本体の横のOn/Offボタンを押してもシャットダウンできます。
おわり
今回はそれほど重い処理はさせていませんが、それでも発熱もせずスムーズに安定して動くのでこの程度ならヒートシンクは付けてもファンまでは必要ないかもしれません。
ファンがなければ住居でも常時稼働させても気にならないので、メディア用のデバイスにするのも良いですね。
AIにも使えるくらい処理能力のあるCPUらしいので、今後どこかでAIのモデルを動かす検証も行ってみたいと思います。