ハードウェアからサーバ・アプリまでワンストップで開発

弊社の「自己認識」

「何屋さんですか?」への答えです

弊社、ここでいろんなことを書いてますし、業務でもいろんなことやっているので、しばしば「何屋さんですか?」と聞かれます。

元々ソフト屋ですし、ハードも作ります。しまパンも売ってます。コアがない意味不明な会社だと思われているような気がします。

とは言え、明快な答えを持っています。それは

応用システム屋

であるということです。

以前、手を動かすことが大事だと思っているという話を書きました。

技術閑話(第8回)手を動かすことの意味

イメージ的に都合が良いのでハード方面の画像が多いのですが、弊社は殊更にハードウェア屋だと思っているわけではありません。

もちろんハードウェアを作ることは好きですしそれ用の機器もいろいろあるわけですが、ハード屋を指向しているというほどではありません。

ソフトウェアもいろいろ作っています。主にアプリケーションですが、私(生越)には言語処理系の著作がありますし、COBOL委員会にもいましたし、業務システムで使うミドルウェアも作っていました。今でもいわゆる「基本ソフトウェア」は好きですし、いわゆるアプリケーションを作る時でもそういった方向からアプローチすることは少なくありません。

Mayumiにしても、ここのページのデザインとか画像の加工とかしてくれますし、

かわいい謎キャラクタとか描いたりしてます。

デザイナ出身というわけでもなく、元々は業務ソフトウェア屋さんです。G codeが得意言語みたいですけど。

とは言え、そういったお遊びみたいなものも含めて、我々の自己認識としては「応用システム屋」であって、いろんなものに手を出すのはそのシステム要素が必要だからという理由からです。

あるシステムを作りたい、でも必要とする部品がない。

ないなら作る

ということを積み重ねた結果が、何でもやっているという状態です。基板を作ることも、基盤を作ることも、絵を描くことも、みんな必要だけどないから作ったということです。

ですから、アプローチの方向は常にトップダウンです。つまり

○○を作りたい、その構成要素は××と△△である
××は既にあるが△△がない
じゃあ作ろう

ということです。作りたいものが先にあって、その構成要素がない。でも必要だから作るしかない。そういったことです。

なので、自分達で作っているハードウェアも、市販品が存在していれば買って来ればいいと思っています。これが趣味だと「作りたいから作る」になるでしょうし、ハードウェア屋さんであれば「売れそうだから作る」になるでしょう。我々の場合は「ないなら作る」のであって「あれば買って来る」だけです。

ソフトウェアも同じです。「ありもの」で済むのであればそれが一番であって、わざわざ作るまでもない。結局弊社が売りたいものはシステムでありソリューションなので、その構成要素をどう作るかというのは、ケースバイケースであって自前で作るということにこだわりがあるわけではありません。世の中に既に都合のいいものが存在していればそれを持って来ればいいのです。

「ないなら諦める」「ないなら他のものを使う」というアプローチもあると思います。それはそれで正しい一つの態度だと思います。ただ、弊社のようなところがそれをやるとレッドオーシャンに片足つっこむようなことになるので、そういった迂回路を選ぶよりは真っ直ぐに進むことを選択しているということです。「迂回路」の方が歩きやすければそれを選択すればいいんですが、そこが混雑してたりすると嫌だなぁと。

それは同時に弱みでもあると思います。「AIをやってますよ」とか言いながら深いところ(モデルとか)に手を入れないで、応用製品を作る方を指向しているというのはそういったことです。おそらく「深いところ」で勝負がつく世界では「モドキ」扱いを受けるでしょう。特に今の時期のAIとかそうかも知れません。

もちろん「深いところ」の面白さは理解していますし、そこをいい感じに頑張ればもっとドヤれるだろうとも思います。深いところに手を入れるのが最短コースになるという判断があればそうすると思いますが、それ自体はゴールとなりません。凄い基礎技術を持っている会社とか、単製品の会社でも凄いなと思います。でも、それは弊社の指向するところではありません。もうちょっと上のレイヤから見て「こっちの方がいいじゃん」と思ったら簡単に別の技術を選ぶ。そういった方向性です。

そういったわけで、「御社は何屋さんですか」という問いへの答えは「弊社は応用システム屋です」ということになります。要求されるシステムに最適な技術を選ぶ。ないなら作る。そうしているだけです。

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