ハードウェアからサーバ・アプリまでワンストップで開発

自動車異常検出システム(公知化情報)

いわゆる一つの思いつきです

単なる思いつきに過ぎませんが、例によって「公知化」ということで書いておきます。

保育園児が送迎バスに取り残されて熱中症で死んだとゆー事件がありました。

こういった事件はしばしば起きていますし、同じように「保護者がパチンコに行って」みたいな事件もありますね。

またこういったことに限らず、「自動車」というのは目が離れがちなので、いろんなアクシデントが起きます。

背景とかいろいろあるとは思いますが、システム的に解決するにはどうかということを考えていました。

まぁ書いてしまえば陳腐なアイディアに過ぎませんけど。

背景

こういったシステム、あまりに「面倒臭い」ことが多いと使われません。たとえば、

  • バスに顔認識システムをつけて出欠を見ると同時に誰が残っているか確認する
  • カメラで車内を監視して顔認識システムで確認する
  • 園児にNFC的なものを持たせて確認する

というようなものは、技術的には面白いと思いますが、あまりに特化しすぎていて採用するのは「送迎バス」くらいでしょう。また、「顔認証」的なものは検出精度の問題があって、今一つ信用ができません。

他方、アメリカの送迎バスは「エンジンストップすると警報音が鳴り、座席最後尾にあるスイッチを操作しないと止まらない」という仕組みがあるという話を聞きました。ローテクですが有効な解決方法かも知れません。ただ、これも「バス」という特化された世界の話になります。

課題

しかし、ちょっと問題をズームアウトすると、「自動車から離れる」ということにはいろんな問題があることに気がつきます。たとえば、

  • なまものやビール、スプレー等を車に置いていて爆発させたり腐らせたりする
  • 何者かが車の中に入って物色する
  • 車そのものを盗む
  • 駐車していた間に何らかの事故(火災とか)にあう

等々、いろんなことがあります。

こういった「異常」の兆候を発見して通知されるようになれば、ある程度予防になるのではないでしょうか? そして大事なのは、これらの課題は「送迎バス」に限ったことではなくて、自動車があれば全て起こりうるということです。

解決

まぁここまで書いてしまっていて、が書いているわけですから、解決の提案はある程度自明ではないでしょうか。

要するに

いくつかのセンサーを用意して異常を発見したら通知する

ということです。そして、その「センサー」は汎用的なものを用意して、その値の組み合わせから異常を検知します。

たとえば、以下のようなセンサーを装備します

  • 温度センサー
  • 人感センサー
  • GPS

あたりです。そして、これを車のバッテリに期待しないで独立電源で動かします。

「人感センサー」は最初の話のような「園児(子供)」の検出に使えますが、同時に「不審人物の侵入」の検出にも使えます。車上荒しの検出にはこれで十分かも知れません。

子供がいても「許容範囲の温度」であれば、そんなに心配ないと判断できるかも知れません。「人感センサー」が反応するだけで通知が来たら、「狼少年」になりがちですからね。それに、自家用車に子供を放置する人の多くは「ちょっとの間だから」「多分大丈夫だろうから」と思ってやっていることですから、「車内に人がいます」とか言われても「わかってるよ」と思うだけです。とは言え「車内に人がいます。気温は現在45度です」とか言われたら、「ヤバい」と思うでしょう。これがセンサーを組み合わせる意味です。

近頃の車盗難は動かさないでレッカーするらしいので、「車盗難」の前に「不審者の侵入」があるとは限りません。でも、GPSがあれば車が動いたのがわかりますね。車にシールドかけられたりしたら通知は来ないかも知れませんが、「ping」を出させてそれが消えたら何かあったと判断する手もあるかも知れません。

考えられるセンサーはいくつもあると思いますが、こういったいくつかのセンサー値の組み合せで通知する/しないを判断すれば、よりローテク(=誤検出が少ない)かつ汎用的に使える

自動車異常検出システム

が作れるのではないかと思います。

実現の見通し

全く偶然なことに、今「LTE-Mモジュール」を使った機器を設計しています。これはこの世界の定番とも言える、nRF9160を使っています。そして、nRF9160はLTE-Mの他にGPSを内蔵していますので、アンテナつけるだけでGPS装備ができます。

他のセンサーはこの半導体不足の御時世であってもいろんな選択肢があるお陰で入手は悪くありません。

独立電源は太陽光(とバッテリ)を使えば良いですし、これらの機器は思いっきり省電力化が可能です。

とか考えると、年内をメドに数100万の低い方のお金があれば、試作機くらいは作れそうですね。

一番高そうな部品がnRF9160で、これが1つ4000円くらいですから、定価2万円以下で販売できそうですね。

とゆーPoC、いかがですか?

PS.

朝、風呂に入ってる時に思いついたのですが、これにCANインターフェイス(ODB-II)の口をつけると、走行中に限りですが、車のセンサーがいろいろ使えるようになりますね。

こういったものにあまりゴテゴテとデバイスをつけるのは本来の趣旨と外れるので用心したいですが、CANもつけるとセキュリティの強化の他に、

ヘルスケア

という機能も持てるようになります。ある種のドライブレコード機能が持てます。

そうすると、ウェアラブルのヘルスケア系デバイスのアイディアやビジネスがまるっと流用できるようになる可能性が出て来ます。

もっとも、ODB-IIとは言え車に直接接続するデバイスということになって、ハードウェア要件がちょっと厳しくなるかも知れません。

PS2.

提案書っぽい画像を作って下さった方があったので、許可をもらって掲載しておきます。

 

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