ogochan
仕事として成立するかどうかと関係なく、作りたいものは結構沢山あります。
趣味で作ればいーじゃないかって話もあるのですが、私は趣味と仕事の距離がそう離れていないせいもあるので、「別」というわけにも行きません。強いて言えば、「作った後の規模が違う」とか「儲かるかどうかを意識しているかどうかが違う」というのはあるのですが、売れなきゃ規模とか関係ないですし、いくら儲けを意識しても儲かるとは限らないので、あまり別ということもありません。
そんなわけで、まぁ何となくこんなことをやりたがっているのだという話です。
なお、ソフトウェアはこんなことを言うまでもなくやってしまえばいいだけなので、ここでは主にハードウェアの話です。また、既にプロジェクトで挙げたものについては、ここには挙げません。また、漠然と思っているだけで何もしていないものについても挙げません。思うだけならいくらでも思えるわけなので。
一覧
最初に一覧を挙げて、後に個々の説明を書きます。
- 「ロボットネズミ」基板
- 汎用おもちゃPLC
- 自律走行ミニ四駆基板
- SBCケース
- BCLラジオ
- プログラム電卓
- VR徘徊
今回はこれくらいで許しといてやる(何?)
説明
個別に説明を書いておきますが、進捗とか詳細については省きます。「こんな感じのこと」というところで。
「ロボットネズミ」基板
これはCultureSqureで連載として書いている「ロボットネズミ」の回路を基板に起こしたものです。
これ自体は簡単で「作るだけ」なのですが、市場性がどうなんだろうなと思って躊躇してしまいます。
あの連載自体は実際に作る人だけじゃなくて読むだけの人にも通じるように書いてるつもりですが、基板は実際に作る人しか用がありませんからね。また、既製品の「改造」であるところも躊躇するところです。いつまでタミヤが「壁づたいメカ工作セット(ねずみ)」を販売するのかも疑問です。簡単な商品の割に値段が高いので、それだけ販売までの手間がかかっているということですから。
この辺は連載の区切りがついた後くらいに考えようと思ってます。
これは元々「改造基板」としての話ですが、あれくらいのものであれば、Petoi Nybbleのノリでいっそ本体も作ってしまったらどうかという気もします。
MDFをレーザーカットして、いくつかの機構部品を用意すれば良いわけですからね。これだと、部品配置とかも随分と簡単になります。
もうちょっとCultureSqureのアクセスが増えたらかなぁとも思います。
汎用おもちゃPLC
前にここで紹介した、「おもちゃPLC」です。あれを完成物にしたいなと。後の方に書いている通りです。
これもある意味「作るだけ」なのですが、市場性とか需要とかどうなんだろうなと。
また、「おもちゃ」となると、やらなければならないことが沢山ありますね。基板とケースだけあっても、ソフトウェアがないと困りますし、「使い方ガイド」も必要ですから、結構パワーが必要です。
先行事例として、「中華自動車ロボット」という玩具が多数あるのですが、あれらの多くは「使い方ガイド」がpoorなものがほとんどで、遊ぼうにもイマイチという「悪い事例」になっています。ハードウェアだけ作ってもしょうがないです。
余裕があれば、自分用に作るだろうなという気はします。作るだけならそんなにハードル高いものではありませんから。
自律走行ミニ四駆基板
おもちゃ用基板が続くわけですが。
「ロボットネズミ」を始めたきっかけが、実はTatamiRacerだったりします。話によると、Donkey Carの延長らしいです。
こんなのをミニ四駆の車体でやりたいなと。同様のミニ四駆のものだと他にも、「ミニ四駆AI」という遊戯があります。
これらはモータの関係で、ロボットネズミよりも強いドライブが必要になるので、同じ回路というわけではありません。また、Donkey CarやTatamiRacerはプロセッサがRaspberry Piだったりして、結構デカいんですね。あと、ミニ四駆AIのボードには加速度センサがついてます。
まぁそんなこともあって、ロボットネズミとか違うアプローチが必要だろうと思います。プロセッサはMaixBitでいいだろうというのはあるんですけど。
とは言え、これは多分趣味のものであって、商品にはなり辛いでしょうね。
SBCケース
これは「SBCはもっと普及するはずだと思ってます」のエントリの中でチラと書いたものです。
A5版のサイズの筐体です。これを2つに仕切って、片側にSBC本体に、もう片側は「小物入れ」にします。
なんで「A5」かと言えば、片付けたり運んだりするのに都合が良いからです。また、あまり小さ過ぎる(普通のケース)と、逆に邪魔になったり、ケーブルのせいで動いたりして落ちついてくれません。SBCを持ち運んで使う時には「電源」が必須ですから、箱の中に入ったら運びやすいだろうと。また、ついでにUSBメモリとか電池とか入れられると良いなと。
いい感じの「装丁」にすれば、使わない時には本棚にしまっておけます。
元々、持ち運ぶSBCについてはいろいろ考えていることがあったので、隙あらばやってみたいと思ってます。
これが商品になるかどうかは、「SBCの実用」というところがどうなるかでしょうね。
BCLラジオ
ぜんぜん毛色の違う話になりますけど。
中学生くらいの頃、BCLなる遊戯がありました。今もあるのですが、当時はとても流行っていて、いろんなメーカから「それ用」のラジオが出ていました。
こんなの。って、Amazonで中古とは言え売ってるとかびっくりなんですけど。
見ての通りのラジオなんですが、短波放送とか聞けるようになっています。当時のお金持ちのおぼっちゃま達は、こーゆーので遊んでたのです。私は貧乏なガキでしたから、拾って来たラジオを修理してたのですけどw
こういったのに相当する「ラジオ」は、日本では今はあまりありません(市場で見掛けるのは中国製)。ソニーが「ワールドラジオ」という名前で出しているのが、ほぼ唯一だと言って良いかと思います。
では「短波放送」を聞く方法がないかと言えば、今はSoftware Definision Radioなるものがあって、そういったものを使えば周波数帯としては聞こえるようになっています。また、ワンチップラジオICでも受信できます。
じゃあそれで良いかと言われれば、当時のラジオ少年としては断固「ノー」なんです。細かい説明は省きますけど、あれでは短波放送を受信することはあるいは可能でしょうが、BCLとして満足に楽しめるかと言えばそうでもないのです。
そんなわけで、そういった「不満」の部分を解消した「BCLラジオ」を作りたいなと考えています。
もちろん現代ですから、復調回路はSDRになるでしょう。でも、ちゃんとしたアナログフロントエンドと同調回路をつけたい。そして、現代ですから電波を受信するだけじゃなくて、インターネットラジオもシームレスに聞きたいし、録音とか... ってことが出来てこその「現代のBCLラジオ」なのではないかと。そういったことですね。
ただ、これは趣味として作るのはそうハードル高くないと思うのですが、商品にするのは容易ではありません。特に同調回路を構成するコイルが事実上入手できません。自分で巻いて作ることになってしまって、再現性良く作るのが難しいんですね。某近所の受信機屋さんでも「コイルは...」と言ってましたし。コイル以外でも、同調回路を作るのは簡単じゃない情勢になっています。その他にも「昔は普通にあったのに現代では入手難」な部品が結構あって、BCLラジオの衰退はその辺も無関係ではないんじゃないかなって気がします。
プログラム電卓
その通りの電卓です。
先行例として、NumWorksというのがあります。
使えるかどうかって話であればこれで十分なんですが、いろいろ自分でやりたいことがありますので。「Python」と言うか普通のプログラム言語がメインである必要性はなくって、太古のプログラム電卓にあったようなアセンブラっぽい奴ので十分です。オプションで使えるのは楽しそうですけど。
その代わり、「現代」なんですから、外部インターフェイスがあるとか、Wi-FiでOTA出来るとか、USB接続できるとか、Jupyterの入力に使えるとか、そういったのがあると楽しいだろうなって思います。このサイズなら、MaximaやREDUCE動かすことだって出来ちゃいますよね。でも、それは何か違うような気がします。
技術的には困難はないので「やるかどうか」だけなんですが、「商品」にするにはどう考えても難しいですね。
おわりに
まぁこんな感じで「作りたいと思っているけど売れるかどうかよくわからないもの」というののネタを結構持っています。これらは具体的に検討したり試作したりしたものですが、「思っただけ」となると、もっといろいろあります。思っただけでは面白くないんで省いたってだけで、いずれ浮上して来るかも知れません。逆に「これはいらないな」と思ったら消えるものもあるでしょう。
市場性とかわからないままに少量であれば作ってしまうということも考えてたりするのですが、せっかくだからちゃんと商品として作りたいなという気持ちもあります。とりあえずは「趣味」として設計を始めてもいいんですけどね。それで終わらせるのは、ちょっともったいないなと。
「面白そうだから金出してやるんで作れ」みたいな話が来ると嬉しいですね。