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サイトの強さを生かすには

アクセス解析を見る限り、弊社のコンテンツで一番見られているのはこのブログです。まぁ、零細企業のウェブページなんてそれくらいの価値しかありませんよね。

ですから、こそこそホームページ全体をいじっていることに気がつく人は、ごく少数じゃないかと思います。アクセス解析を見ても、ピンポイントでブログエントリを見て帰るというアクセスが主ですから。

とは言え、ホームページは「弊社の営業の基盤」でもありますので、その状況を何とかしたいなと考えているわけです。

アクセスの傾向

アクセス解析はUmamiを使っています。

GDPR対応のオープンソースアクセス解析ツールUmami

↑のエントリはここでアクセス解析を入れた頃です。

アクセスの傾向としては「やっぱり」という感じで、最初に書いたように「ピンポイントでブログエントリを見て帰る」という感じです。企業サイトでアクセスの価値がある情報、特に製品サポート的なことをしていない限りは、こうなるのは当たり前だと思います。

通期でリファラ情報を見ると、

  • Googleからが4割
  • 3割くらいでサイト内
  • 1割くらいがTwitter

となっています。Twitterは「エントリ書きました」と書いた瞬間には効くのですが、継続的にはGoogleの方がずっと強いことがわかります。ちなみに、人気エントリは

  1. 技術閑話(第6回)巨大システムを成功させる
  2. Orange Pi 5 レビュー(Android編) 
  3. オープンソースなローコード、ノーコードまとめ

のようです。見事なくらい業務に関係がありませんねw いや本当に草しか生えません。

意外かも知れませんが、弊社サイトは

SEO的には超強い

と言っても過言ではないと思ってます。ブログのエントリは弊社が扱っている、あるいは扱いたいと思っている製品や技術のことなわけですが、そこにあるキーワードでググれば上位に来ることが多いです。

オープンソース ローコード
orange pi 5
NocoBase

これらはだいたい最初の方に来ます。

もちろんこれらはブルーオーシャンなキーワードですが、そもそも弊社みたいなところはそういったものを商うしかないわけなので、これはこれで十分な強みだと思います。しばしば「SEO承ります」という営業が来るのですが、「間に合ってます」という感じです。

「IoTシステム開発 見積り」みたいなキーワードで上位に来てくれたりすると嬉しかったりするわけですが、そういった世界はレッドオーシャンな上に大手や有象無象がいっぱいいるので、そのレベルでアピールできてもあまり意味がありません。もうちょっと具体的なキーワードの方が技術的な強さを出せますから、こういったありがちのキーワードで戦うのは弊社には向いてないと考えます。

PVについては非公開で... と言うか絶対数そのものがそれほど意味があるとは思いませんが(統計の取り方次第だし)、零細企業の企業サイトとしてはとんでもなく多いと言っても良いだろうなと思います。SEOとかアクセスという意味では、これ以上強くなる必要を感じてはいません。まぁ油断していると落ちるのがこの世界ですが。

問題点

最大の問題点は、こういった「強いサイト」でありながら、

営業的にはほぼ無価値

という状態にあるということです。仕事が取れなかったら、いくらサイトとして強いと言っても意味がありません

もう少しブレークダウンしたことを言えば、「Bounce rate」が高過ぎます。いろんな情報を総合すると、「ググって出て来たエントリを見たら直帰」という感じなんですね。つまり、「情報提供」としては非常に強いサイトであっても、来訪者は「欲しい情報を得たら用なし」ということになっているわけです。

これは裏を返せば情報提供サイトとしては評価されているということでもあります。

対策

弊社のサイトのアクセス状況や営業からすると、とにかく

営業に結びつくサイト

にすることが必要ということになります。そして、状況的にはアクセスは既に十分あって、それが営業に結びついていないということとなります。

アクセスは既に十分あるわけなので、

  • 面白い役に立つコンテンツ
  • いわゆるSEO
  • サイトの見た目

ということには力を注ぐ必要はありません。もちろんそういったことが不要というわけではありませんが、現状維持で良いと思われます。どうせまぁ「面白い役に立つコンテンツ」なんてのは、放っておいても作って行くわけですし。また、そうしていれば結果的にSEOには強くなります。サイトの見た目も十分とは言えないとは思いますが、自分達で見ていて気になるところは直して行くわけなので、ここに殊更に力を入れる必要もないでしょう。「サイトリニューアル」をしてここに力を入れる意味は皆無と判断します。これがウェブデザインの会社であれば、自社サイトは事例の一つという側面があるので手を抜けないでしょうが、弊社はウェブデザインを綺麗にする必要がある場合は外に出してますから。

アクセスという目線で問題になるのは、回遊率の低さです。つまり、アクセスが単発的だということです。

理想的には「何か情報を得たら引き続いて営業情報をアクセスして発注につながる」というパターンが欲しいということになります。あるいは「営業情報を見たら引き続いて情報提供エントリを見て信用を得ることで発注につながる」という逆のパターンでも良いわけです。つまりいずれにしても、

情報提供と営業がリンクする

ことが求められます。

それを思うと、「社長ブログ」とか「技術ブログ」というようなものはむしろ悪手だと考えます。そういったものだけが人気になっても、データ転送量が増えるだけです。人気になること自体は悪いことではありませんが、それが営業活動(や採用活動)に寄与しなければ、企業サイトとしては無価値です。

自社広告リンク

これは自戒も込めてますが、技術者というのは情報提供と営業がリンクすることを嫌います。つまり、(技術)情報を提供するということと、営業をリンクさせることを嫌う傾向にあります。これは自分がやっても他人がやっているのを見ても同じように思います。技術情報を得るために開いたページに営業へのリンクがあったりすると、「そっと閉じ」する。そんな傾向があります。しらけちゃうんですね。見る方がそうなってしまうのをとやかく言うことは出来ませんが(自分もだし)、書き手がそれをやってしまうと「企業のホームページ」としての意味がなくなってしまいます。

某技術情報サイト、エントリの下の方に「弊社では云々」みたいなのを書かれているのをよく見ますが、ついそれに嫌なものを感じてしまいます。他方経営者目線で見ると、こうやって情報サイトを執筆するのは入口対策としては大事なんだよなぁとか思ったりします。

そういった抵抗感があるのはしょうがないので、極力それを和らげつつ営業に結びつけるということで、

自社広告機能

をつけました。エントリのカテゴリに連動して、自社の広告を生成して問い合わせページへリンクさせています。これが第一歩です。はっきり広告が出ている分には、抵抗感が薄れます。「情報提供サイト」の第三カラムにアフィリエイトがあっても、それほどは気にしませんよね。

こうしておけば、自分の書いたエントリから直接営業情報へのリンクを書いたり口上を書いたりする必要がないので、抵抗感も少なく自動的にリンクを作ってくれます。今は簡単な内容になっていますが、こういったことをやると決めてしまえば、後からどうとでも出来ますね。

営業情報からブログエントリへのリンク

これは現在進行中の作業ですが、前節で言っていることとは逆に、営業情報として挙げているものからブログエントリへのリンクを張ろうとしています。

多くの企業サイトでここが非常に弱いです。弊社も例外ではありません。

そんなリンクは特になくても、マメに「事例集」とかメンテナンスしてあれば良いのですが、なかなかそれは容易ではありません。事例集的なページを書くのは、なかなか骨が折れる作業です。仮に広報の人がいるような規模であっても、その中身をちゃんと書こうと思えば現場の人の手が必要になるわけですから、「たまにガーーっと作るけどメンテナンスされない」という状態になりがちです。そういったことにならないためのブログだったりしますね。でも、ブログと本体ってリンクが悪いのは、ここでしつこく言っているとおりです。

営業情報やサービスメニューから関連するブログエントリへのリンクは、「事例紹介」や「技術的な裏付け」を得るためには有意義なものだと思います。ふわっと「弊社はこんなことが出来ます」と書かれていても、「それ本当にやれるの?」という疑問は常にあるんじゃないでしょうか。書く分には何でも書けますからね。それに対する答えとなるはずです。「こんなこと試しました」「これでお客さんのところで苦労しました」ということが書いてあれば、やってるんだなって通じます。

純粋情報提供の排除

これはアクセスを増やすことには逆行すると思います。でも、純粋に「情報が欲しい」という人にとっては嬉しいのではないでしょうか?

何か技術情報を得た時、ブックマーク的なことをすると思います。その時に「どこかの企業のサイト」であることに抵抗がある人もいるのではないでしょうか? もちろんそれがその会社の製品に関するものであれば、むしろその方が「公式的」で嬉しいと思います。でも、そうではないサードパーティーな情報がどこかの企業サイトにあったとしたら、そこに「色」を感じたり「永続性」に疑問を持ったりすることがおかしいとは思いません。もちろん気にしない人もいるとは思いますが。個人的にも、「オープンソースのドキュメントの翻訳」がどこかの企業ページの下にあるのを見たりすると、残念に思ったり背景とか余分なことを考えたりしてしまいます。

書いている方でも、あまり「自社からの情報」という感じでは書きたくないなと感じる情報を、企業サイトの下に置くことに抵抗があったりするのではないでしょうか?

そういったこともあって、弊社ではCultureSquareというサイトを作りました。ここに置いてある情報は、もちろん弊社にとってメリットがありますが、それ以上に「公共的な情報」というつもりで書いたものです。弊社へのリンクはありますが、それは「情報サイトにあるアフィリエイト」よりも控え目にしています。

こうすることで、割と「色」ということを忘れて、純粋に情報の中身を重視したコンテンツが作れるようになりました。直接的には弊社サイトへのアクセスは減りますが、間接的にはメリットを提供してくれると信じています

ロボットネズミの話をどれほど充実させても、それ自体は弊社にはメリットはありません。

でも、そういったものを欲しくさせる効果はあるかも知れません。その様子を見て「弊社でプロダクトにしよう」と思えばメリットとなるかも知れません。とは言え最初からその計画が見え隠れするようなエントリを書くのは、技術者としてダサいなと思ってしまいます。もっと純粋に技術的エントリは書きたいのです。そういったことです。

まとめ

こういったことがどんな結果をもたらすか、正直よくわかりません。やっているうちに他の足りない部分を発見することもあると思います。

とは言え、「営業社員」がいない弊社にあっては、こういったことをして行かないと、未来どころか明日も危ういですからね。

他方、企業サイトとしては「アクセスは十分にあります」と言えるのは幸せなことだなぁと思います。また、アクセス解析を入れておいて良かったなとも思いました。

と同時に、弊社自社製CMSはこのようなことを意識して開発しています。興味がある法人はお問い合わせ下さい。

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