ハードウェアからサーバ・アプリまでワンストップで開発

オープンソースなローコード、ノーコードのレビュー第5弾です。

今回は内部アプリを簡単に構築できるローコードプラットフォーム「budibase」です。

Build internal apps in minutes, the easy way

数分で内部アプリを構築する、簡単な方法

Budibase | Create business apps in mins | Open-source low-code platform

公式サイトで何度も「数分」で「簡単」と主張しているように、チュートリアルのアプリケーションは5分で作れるようになっています。実際に私が試しても所要時間はそれくらいかかったかどうかぐらいでした。

公式サイト
https://budibase.com/

ソースコード
https://github.com/Budibase/budibase

ドキュメント
https://docs.budibase.com/docs

ご紹介動画
数分で従業員アプリが作れて、新しい従業員が増えるたびにSlackで従業員にお知らせできるオートメーションが簡単に作れますという内容

特徴

たくさんある特徴の中から気になったものを抜粋しました。機能はここに記載するには多いので、詳しくは公式サイトご覧ください。

データベース内蔵

budibaseにはビルトインデータベース(budibase DB)がついています。これにより新規にアプリを作成する場合でも、プラットフォーム内ですぐに作りはじめられます。

ビルトインデータベースだけではなく、既存のデータベース(PostgreSQL、MySQL、MongoDB等)を接続して作り始めることもできます。

アクセス管理

テーブルごとにロール単位でアクセス制御ができます。

ワンクリックで必要な画面を自動生成

ワンクリックでテーブルに対応するCRUDページを自動生成。生成されたページはレスポンシブ対応されていています。

オートメーション

テーブルへの操作(新規レコード作成、更新、削除)、Webhook、アプリ内の特定アクション、CRONでの定期実行をトリガーに特定テーブルのレコードを操作したり、メールを送信したり任意のjavascriptを実行したりといったことができます。Slack、Discord、Zapierとも連携できます。

パブリックAPI

budibase内で作成したアプリやその中のテーブル、行等を操作するAPIがあります。budibaseのみでもアプリは構築できますが、バックエンドにbudibaseを使用しフロントは別で用意するという方法もとれます。

budibaseとNext.jsを使用してCRUDアプリを構築する例

使ってみる

nocodbのレビューでも作成した「改正電子帳簿保存法」に対応した電子証票を管理するアプリケーションを作ります。

できたもの

1. ビュー

取引データのテーブルを作成し、CRUDのビューを自動生成しました。

リストビュー

新規作成

変更

削除

見た目はbudibaseの管理画面上のテーマで簡単に変更できます。細かい見た目の変更をしたい場合はオブジェクトごとにカスタムCSSを適用させることもできます。

2. フィルタリング

データのフィルタリング機能は「DynamicFilter」ボタンを追加するだけです。

作成されたフィルターボタンをクリックするとフィルタリング用のモーダルが表示されます。

3. データダウンロード

データのダウンロードは管理画面の「エクスポート」から行えます。

形式は「CSV」か「JSON」です。

出力されたファイル

類似ツール

これまでレビューしたローコードに「appsmith」と「amplication」があります。

それぞれのざっくりとした特徴は以下のとおりです。

amplication
データ構造、ロール、権限を設定すれば、動作する環境ファイルも含め、設定から必要と思われるアプリケーションのソースコードを生成する。

公式 使用したときのレビュー

appsmith
外部データベースやAPIをappsmithのプラットフォームに接続して、D&Dでビューが作れる。作成したアプリケーションはプラットフォーム内で動作する。

公式 使用したときのレビュー

budibase
外部データベースやAPIをbudibaseのプラットフォームに接続するか、budibaseプラットフォーム内のビルトインデータベースを使ってデータ構造を定義する。

データ構造からCRUDビューを自動生成できる。作成したアプリケーションはプラットフォーム内で動作する。個人的には全部入りプラットフォームかなと思っています。

公式 使用したときのレビュー(このページ)

プラットフォーム依存

amplication appsmith budibase
依存しない 依存する 依存する

amplicationは定義した情報に沿ってソースコードを生成した後は縛りはなく、どこで実行しても構いません。
appsmithやbudibaseはプラットフォーム上で動くことが前提であるため、プラットフォームから逃げることはできません。
その代わり、デプロイが簡単だったり、変更を戻したり、ビジュアルに画面がつくれたりといった便利な機能が使えます。

データソース

amplication appsmith budibase
新規で作成

外部のデータソースが必要

新規作成も、外部のデータソースでも可

appsmithは外部データソースがあることが前提です。
プラットフォーム内では作成できないため、既存のデータソースから画面だけ作りたい場合に便利です。

画面自動生成

amplication appsmith budibase
CRUDのビューを生成する なし CRUDのビューを生成する

amplication、budibaseはテーブルの定義に合わせて、簡単なCRUDのビューを生成してくれます。

総括

簡単にすぐ動くアプリケーションを作るなら「budibase」かなと思います。ただ、やはり自分の考えた実装が必ずしもプラットフォーム上で動かせるとは限らないため、時折歯がゆく感じるところがあります。

そういう点では、「amplication」のようにコードが自動生成されてあとは勝手にソースを変更というのは潔くて良いです。「budibase」ほど自動生成されるビューのデザインがきれいではないですが、そういうところも含めてほどほどなのはちょうど良いのかもしれません。

「appsmith」はもともとデータソースがある場合には便利に使えそうです。

サンプルで作成したものが違うので一概には言えないですが、ウィジェットに付加する処理は「budibase」より「appsmith」の方が自由に記載できていた気がします。

さいごに

今回はbudibaseのプラットフォーム内で完結したサンプルアプリを作りました。
テーブルさえ作れば、画面はクリックするだけでレスポンシブのきれいなアプリケーションができるので、使って楽しいツールでした。
はじめからアプリケーションを作るのに必要なものが用意されているので、作りたいものに集中できるのも良いところです。
ノーコードではないですが、ご紹介したローコードの中では一番ノーコードに近いプラットフォームではないかと思います。

budibaseには無料のクラウドサービスがあるので、気になった方はそちらから試すことができます。

budibaseのクラウドサービス

弊社ではご紹介したノーコード・ローコードの導入支援を承っております。
budibaseのクラウドサービスは無料ですが、データ件数や作成できるアプリケーションの数等いくつかの制約があります。
制約なく使いたいという方は、導入のお手伝いいたします。
また、記事にでは紹介されていないことや、現行使っているサービスの代わりになるだろうか?といったこと等、有償で調査いたします。
お問い合わせまでご連絡ください。