ハードウェアからサーバ・アプリまでワンストップで開発

どこかで紹介されたせいか、ここのローコードノーコードのエントリがアクセス数爆上がり状態になりました。

オープンソースなローコード、ノーコードまとめ

ここからリンクした先のエントリもアクセスが増えています。零細企業のごった煮ブログにしては異常と言って良いくらいのアクセスです。

多分、この世界への関心が高まっているせいだと思うので、こういったエントリを書いた経験も踏まえて、新サービスをリリースします。

提供するサービス

提供するのは以下のようなサービスです。

  • 導入支援サービス
  • 相談サポートサービス
  • 運用サポートサービス
  • スターターサービス
  • アフターサービス

です。以下にそれぞれについてより詳しく説明します。

導入支援サービス

紹介したソフトウェアについては、既に開発元がクラウドサービスを行っています。なので、弊社がそこで何かをする余地はないだろうと考えています。

この方面で可能性があるとすれば、

オンプレ環境での稼動

ではないかと思います。

そもそも、ローコードやノーコードの性格上、「クラウドに載せて外にサービス公開」することよりは、「社内のちょっとした事務を便利にしたい」という需要の方が大でしょう。実際多くのソフトウェアがそういった前提を持っているように思えます。そうした使い方を考えた場合クラウド上にサービスが動いているよりは、社内ネットワークの内側で動くことの方が求められるのではないかと思います。

特に組織内の既存のデータソース(データベース)にあるデータを加工するという目的は多い上に、AppsmithBudibaseToolJetのように、そういった用途に特化したものも結構あり、それらは社内ネットワーク上で動く方が都合が良いはずです。

そうなると開発元が提供しているクラウドサービスを使うよりは、社内ネットワーク上のサーバにインストールするなりアプライアンスサーバを持って来るなりした方が、都合が良いのではないでしょうか。

そこで、この部分をお手伝い出来るサービスメニューを考えました。

相談サービス

これは言うまでもないと思います。

ローコードノーコードについては、いわゆるベストプラクティス的なものがまだあまりありません。新興のオープンソースではなおさらのことです。そこで、この辺りのお手伝いが出来たらなとました。

さらに、オープンソースのローコードノーコードは種類が多い上に「ソフトウェア自体はタダ」ということもあって、いろいろ目移りすると思います。またそれが自分の目的とする用途に向いているかどうかは、よくわからないと思います。これについても、弊社でいろいろ試してみている結果でお答え出来ると思います。

運用サポートサービス

オンプレ環境でインストールして使うとなると、ソフトウェアのメンテナンスといった問題が発生します。特にオープンソースの場合は不定期にバージョンアップが発生するものですし、GitHubを見ているとどんどん更新されているようなので、なかなか自前で管理するのは大変なんじゃないかと思います。これはオープンソースものにはよくあることですし、プロプラなものでも心掛けてベンダーからの情報をワッチしなければいけないのですが、やはり面倒であることに変わりはありません。

そこで、このようなサービスをワンストップで提供するサービスを考えました。つまり、

  • ソフトウェアのメンテナンス
  • バージョンアップ情報の提供
  • そのほかソフトウェアについての情報の提供

を行うサービスです。

スターターサービス

次に問題となると考えられるのは、「開発」の問題です。

本来、ローコードやノーコードはいわゆるソフトウェア技術者が不在であっても、エンドユーザが自分でシステム開発できるためのツールです。ですから、商用のローコードやノーコードのシステムだと「技術者不要」と謳うものも結構あります。

しかし現実を考えると、そう簡単には行きません。

私(生越)はかれこれ30年以上この世界にいるのですが、そういった謳い文句で出て来たツールが実際にそうであった例を実は1つも知りません。最初のエントリの冒頭で

「あーもうそれ何周目だよ」みたいな気持ちになっていたんですね。

というのはまさにそれです。この世界、実に死屍累々なんです。

これはもう原因は明らかで、

「システムを開発すること」と「プログラムを書くこと」は違う

ということです。

これは話すと長くなるので、詳しいことは別の機会に譲りたいと思いますが、やはり「使えるシステム」を作るとなると、「技術者」によるある程度のお膳だてが必要だということです。

では具体的にどうすれば良いかと言えば、

元ネタとなるものを持って来る

ことが一番です。それを改造して、自分達に合うものに改造して行く、またその過程でいろいろ学んだり慣れたりすれば、自分達で最初から作れるようにもなりうるということです。

ただし、これはNocoDBBaserowといった「AirTable代替」を謳うものでは、あまりいらないと思います。これらは何だかんだ言って「Excelの延長」ですから、上手にExcelが使うことが出来るのであれば、そう困難はありませんから。特に必要であれば提供しますが、おそらくこれらはそういった方向性ではないだろうと考えています。

アフターサービス

ローコードやノーコードは「自分達」でいじることが出来ますから、一般的な意味での「アフターサービス」は不要だと思います。

しかし、ローコードやノーコードには、それら固有の問題があります。

それは、

特定のローコードやノーコードは永久には使えない

ということです。

これには2つの意味があります。

  • プラットフォームの寿命
  • 作ったソフトウェアの寿命

です。これらの解決を計るのが、このサービスです。

プラットフォームの寿命がそんなに長くない

ローコードやノーコードのプラットフォームそれ自体の寿命が永遠ではないどころか、案外に短いということです。

私の今まで経験して来た範囲では、(分類のしかたにもよりますが)過去の同様のプラットフォームで今使えているものは「ない」と言っても過言ではありません。強いて言えば、MS Accessを含めるのであれば「ないわけでもない」という言い方になるかも知れません。それ以外で一般的に使われているものは果してあるのでしょうか? 少なくともかつて喧伝された程ではないことは確かです。

また、オープンソースのソフトウェアは案外に寿命が短いものが多く、いろんなディレクトリサービス的なものを見ても何年も前に更新が止まってしまったものが少なくありません、と言うより「ほとんどがそうである」と言っても過言ではありません。この状況は、ローコードやノーコードも同様です。

しばしば「オープンソースは開発元が開発をやめても自分で何とかできる」ことがメリットとして挙げられることがありますが、それは手間や暇を投入できるだけの馬力がある場合であって、一般的には開発元が開発を終えればそのソフトウェアの寿命が来たことになります。

もっとも、これは程度の違いこそあれ、プロプライエタリな商用のツールでも同じです。結局、この手のツールには有限の寿命があり、それは「プログラム言語」の寿命よりもかなり短いのが普通です。

ソフトウェアの寿命がそんなに長くない

ローコードやノーコードのソフトウェアは「簡単に作って使える」ということを主眼に作られています。

そのために

  • 大きな負荷に耐えられる
  • 複雑できめ細かい処理ができる
  • 他のシステムと共存連携を深める

ということはあまり得意ではありません。

なので、業務に必要なソフトウェアの要求がこれらの範囲を超えてしまった時、ソフトウェアの寿命が来ることになります。使えるのに使えないという状況になってしまうわけです。

 

これらの問題を克服するには、最終的には

普通のシステムとして開発しなおす

ことが必要になります。この部分についても、サービスを提供したいと思います。幸い、「そこ」に実際に動いているものがあるのですから、それに合わせて作れば良いわけです。何もないところでシステムを開発するよりは、ずっと早く安く作れるはずです。元々、この手のソフトウェアは「プロトタイピング手法」の一つとして見られていたという背景もありますし、成功事例を見るとだいたいそういった経緯を辿るものが多いようです。

サービスタリフ

対象となるソフトウェアは、ここでレビューして良い感じを受けたものを対象にしたいと思います。これは随時増えたり減ったりして行くと思いますので、下に書く「相談サポートサービス」を使って相談してみて下さい。初回は無料です。

項目 金額 説明
導入支援サービス 初期100,000円

初期設定に1度だけです。

これは単純なインストールで済む場合の金額です。特殊な環境設定が必要な場合は、別途お見積りになります。

サーバは別途御提供願います。AWSでもオンプレでも構いません。

相談サポートサービス 10,000円/月〜

いわゆる相談サービスです。質問への回答をメール等でサポートします。

導入相談については、1回は無料です。

質問件数が増えた場合は、別途お見積りいたします。

運用サポートサービス 10,0000円/月

導入支援を行ったソフトウェアのメンテナンス契約です。

バージョンアップを行う他、新しい機能が追加された等の情報提供を行います。

スターターサービス 200,000円/サンプル より

個々にサンプルシステムを作成する場合の金額です。

いわゆるシステム設計にはシステム開発と同じ手間がかかりますので、残念ながらローコードノーコードだから安いということはありません。

既にこちらで作例があるものに関しては、より安く提供することが可能なものもあります。

アフターサービス 要相談

一般的なシステム開発プロジェクト相当の費用になります。

とは言え、既存の設計やデータベースを活用することで、全くのゼロベースの開発よりは廉価に早く出来るはずです。

この他に各種ソフトウェアをインストール済みのアプライアンスサーバの提供も考えていますが、半導体の供給不安等から将来的な課題ということにしています。現在ハードウェアは納期を確定させるのが難しいですからね。

こういった個別のサービスとは別に、今後オープンソースなローコードノーコードの情報サイトを作って行こうと考えています。まずはドキュメントの翻訳や弊社で試してみたアプリのダウンロードあたりから初めたいと思います。

上記の件、お問い合わせはこちらまでお願いします。

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