ハードウェアからサーバ・アプリまでワンストップで開発

弊社は決算が3月なので、絶賛決算作業中です。

去年の轍を踏まずに済むように、ちゃんとDBも保全しつつ、ついでに会計システムもいじりつつやってます。

現在は、前のエントリでサンプルで作っていた「電子取引の証票」の保存機能を追加中です。

電子証票の保存については、

どうすればいいの?「電子帳簿保存法」

に解説がありますが、前から言われていたものよりもずっと簡略化されていて、ノーコードのサンプルプログラムで作れる程度のものになっています。以前は「タイムスタンプ」あたりが面倒臭く、中小零細の企業が対応するのは事実上不可能なんじゃないかってレベルだったのですが、この部分がごっそり簡単になりました。その代わり罰則を厳しくして対応をしたようです。

以前税理士に対応を相談した時には、「うちの顧問先だとExcelで対応みたいなところが多いです」という感じです。必要なことと言えば、

  • 日付
  • 金額
  • 相手先
  • 仕訳(とゆーか品目等)

で、電子化した証票が検索可能になっていれば良いので、中小零細の規模であれば、まぁ「Excelで管理」で足りると思います。

とは言え、せっかく自社製会計システムを作っているわけなので、この辺も対応しているところです。

システム組み込みなので、

  • 会計処理と非同期に証票の登録ができる
  • 非同期に登録した証票を元に会計処理ができる
  • 仕分けと証票を一致させられる
  • 未処理の証票の存在がわかる

といった機能を付加中です。

これなら、弊社のような雑な会計をしているところにありがちの、

  • 処理されてない証票が残る
  • 必要な証票が足りない

みたいなことが起きにくいですから。

まぁ電子データの破壊とか後々の対応のために、「伝票書いて証票と一緒に綴じる」ということはやめないと思いますけど、正常系の処理としては電子化していろいろ楽になるでしょう。

弊社の決算処理が終わって、微調整をしたら公開する予定です。

おそらく現段階で「電子証票保存機能を持ったオープンソースの会計システム」は国産には存在しないでしょう。

これが出来たら、「見積り請求処理」と「給与計算」とを追加する予定です。

PS.

結局のところ、自前電子化の証票の場合、タイムスタンプの扱いは明確に書かれていないので、面倒を避ける意味でも「伝票書いて証票と一緒に綴じる」というのは続けた方がいいんじゃないかというのが個人的な結論です。まぁ、そういった微妙なことがいつまでも続くとも思えないので、なし崩し的にどうにかなるのでしょうけど。

以下を通じて、データ入力・保存が法令上の期限内に行われたことを客観的に担保できる仕組み

  • 自社システムから時刻の改ざんが不可能
  • 時刻データはNTPサーバ(ネットワーク上で現在時刻を配信するサーバ)と同期して取得
  • スキャンデータが保存された時刻記録や、その時刻が変更されていないことが確認できる 

これ、いくら何でも形骸化させ過ぎ。それなら最初から電子化されている証票と同じ扱いでいいですよね。

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