ハードウェアからサーバ・アプリまでワンストップで開発

拡大鏡

近頃は部品のサイズがとても小さくなってしまったので、裸眼で作業することは事実上不可能になってしまいました。

最初は「歳のせいかな」と思っていたのですが、どうもそれだけではないですね。

ちなみに弊社で使う抵抗やコンデンサの大きさは、1005M(0402)が基本です。長い辺が1mmです。

米粒と比較してもこの程度ですからね。ちなみに、米の上に見えているのは2012M(0805)で、これは電流が大き目のところなので大き目のものを使っています。実際に大量に使うのは米粒の横にあるようなものです。これが1005M(0402)です。近頃の量産ではこれでも大きくて、さらにこの半分とかさらにその半分とかが多いようです。

このサイズの部品は本来なら実装屋さんに出す時に使うものですが、何でもかんでも実装屋さんに出すとその費用や手間もさることながら、メタルマスクが邪魔になってしまいます。そこで1つ試しに実装してみるのであれば、こんなものも手でやってしまいます。

これくらい小さいと、まず見えません。見えたところで、このサイズの部品には値が刻印されてないので、単体だと何が何やら。こうなると必要になるのは拡大鏡、あるいは双眼顕微鏡です。

ハンズフリーの拡大鏡は、秋葉の「軒下」に結構売っています。レンズ交換ができるものとか、選択に困るくらいあります。

これら、いくつか買って試してみたのですが、良い感じのものがありません。

拡大率とか収差といったレンズそのものにはそれ程不満もないのですし、使わない時には「はね上げ」が出来るものがほとんどなので、そういった意味での使い勝手は悪くありません。

しかし、以下の点で不満があります。

  • 重い
    あれこれついているので重いです。どのような保持の仕方であれ、重いものがついているのは邪魔です
  • レンズの間隔が調整できない
    装着しやすいものは、左右のレンズがくっついているタイプで、これはレンズ間隔が固定です。眼鏡をかけている人はわかると思いますが、レンズ間隔は目に合ってないと見辛いです。変えられるタイプのものは、機構とか装着性に難があります
  • ピントがうまく合わない
    装着しやすいバイザーにレンズがついているタイプのものは、目からの距離があるせいかうまく見えません

見えないわけじゃないんですが、どうもうまくありません。目の疲労は溜ると目に良くないということもありますが、何よりも随分なストレスです。それが嫌で普段外しておくと、デカいもので結構邪魔です。

そんなことをどこかで嘆いていたら、ある人が「百均で老眼鏡買って来れば?」と教えてくれました。

老眼鏡は老眼の進行具合でいろんなレンズの厚さがあるわけですが、老眼鏡の極端に度の強いものは、双眼ルーペとして優秀だというのです。

こんなの。可愛い感じなので、きっと可愛いおばあちゃんがかけるのでしょう。

これは3ジオプトリ(焦点距離が1/3m)くらいのものですが、探せばもっと強いものもあるでしょう。5ジオプトリとかあると良いんですが、百均にはないかも知れません。

「老眼鏡」の良いところは、百均とは言え眼鏡として作られているということです。眼鏡なので当然双眼ですし、レンズ間隔も調整できないとは言え「割と妥当」な程度にはなっています。おまけに他の作業用の眼鏡とは違い軽いのも良いです。長時間つけていても、それ自体は苦になりません。

逆に装着感が良過ぎるもので、つい眼鏡をかけたまま何かをしようとして普通のその辺を見た時の視界のボケ方がイラっとします。床に何かを落として拾うのも、眼鏡かけたままでは見えません。結構イライラします。まぁ落とすなってことですけど。

別解と言うか、もっと高倍率が必要な時には、眼鏡装着タイプのルーペを使います。

こんなのを、

こんなふうに使います。

これは近所の宝飾工具屋さんで買って来たものです。

この辺、宝飾屋さんが多い関係で、宝飾工具のお店も結構あります。そして、我々のように「細かい部品」を扱うためのルーペとかピンセットは選択に困るくらい並んでいます。とても意外なのは、「レーザー加工機」や「3Dプリンタ」も豊富にあること。そして、これらの加工屋さんも結構あります。3Dプリンタも粉末焼結積層形(SLS)で、その「粉末」は貴金属(銀が多い)だったりします。お店の説明を見ると、アクセサリーを直接3Dプリントするらしいのです。そんな時代なんですね。

これの良い点は、とにかく倍率の高いものがあること、「はね上げ」ができること、邪魔にならないことです。クリップで留めるものなので、邪魔になったら外すのも簡単です。やっぱり餅は餅屋と言うか、餅屋の道具は餅作るのには良いと言うか。

これを使うのは、ICの刻印を読んだりする時が多いです。双眼ではないのであまり作業には向いてないのですが、はね上げたり片目を潰ることで、老眼鏡のように「つけて遠くを見るとボケボケ」ということはありません。

今は作業の種類によって、どっちを使うか使い分けています。どっちを使うにしろ、両手が塞がらないのは良いです。

最近のエントリー

最近のできごと

Hieronymusのインボイス番号対応について

会計システム「Hieronymus」の現状

OrangePi5にZabbixをインストールする

レビュー等の依頼について

オープンソースのノートアプリ「SiYuan」 - CasaOS AppStoreレビュー

お気に入りの色さがし1

創立記念日

現在の営業品目(2)

現在の営業品目(1)

SPDX License Listをデータ化した

Orange Pi5でC3TR-Adapterを試す

CasaOS上で会計システム「Hieronymus」を動かす

会計システム「Hieronymus」v1.0.0 リリースしました

CasaOSでファイル同期アプリSyncthingをセットアップする

第11回 Freshmeat

オープンソースノーコード「Activepieces」でワークフローを作る

RaspberryPiにパーソナルクラウドOS「CasaOS」を導入する

sequelize-cliでdb:migrateすると「SyntaxError: Unexpected token ':'」が出る

LED行燈の試作(2)