CNC電源箱の動作検証で動かした中華掃除機が動くものの線に熱を持つため、この線を取り替えます。
線の取り換え
社内にあった太い線に取り替えました。スイッチ付近の線は引っ張られても簡単に壊れないように軽く結んでおきます。またモーターからのノイズ対策用に間にコンデンサを追加しました。
テスト
前回と同じくCNC電源箱から電源を取って動かしてみました。しかし、全く動きません。掃除機と同じ端子にLEDをつないでみたところ、12VをONにした段階では端子まで電気が来ているようですが、掃除機のスイッチを入れるとLEDも掃除機も止まります。ところが、掃除機の途中に掃除機にもともとついていた線を経由させると問題なく動きます。どうやらPC電源側がトリップしているらしく、掃除機の元ついていた線は抵抗の役割もしていて、うまいぐあいに掃除機が動いていたようです。PC電源がトリップしてしまうのは、掃除機をONにする前はモーターが稼働していないため巻き線のみの抵抗で動き一時的にPC電源の12V線に流せる電流を超えてしまうことが原因のようなので、モーター稼働前の状態でもモーター稼働状態と同じくらいの抵抗がかかっている状態にすれば良いそうです。とりあえず、掃除機の元ついていた線の抵抗と同じ抵抗(計測したところ0.1Ω)を掃除機につけます。
抵抗を入れてみる
0.1Ω 5Wのセメント抵抗を入れます。熱がでると思うので、掃除機の排気風が当たるような位置に設置しました。この状態で電源を入れてみましたが、前回と同じく動きません。
抵抗を追加する
さらに0.22Ωのセメント抵抗を追加しました。しかし、まだ動きません。
結局、合計0.45Ω入れると掃除機が動くようになりました。動いたのは良いのですが、この状態で抵抗を触るとやけどするくらい熱い状態で温度計で測ると200℃ほどになっていました。このまま動作させるのには少し怖いです。
動いた時の抵抗にかかる電流は10Aだったため、モーター稼働時のモーターの抵抗は0.75Ω(12V / 10 A - 0.45Ω)ということがわかったので、0.45Ωの抵抗を1Ωに変えてやると電流も減って熱も抑えられそうではあります。しかし、この方法だと掃除機稼働後は半分のエネルギーを抵抗に与えるだけの状態になってしまってもったいないですし、普通こういうことはしないそうです。社内用とはいえ今後も安定して動いてほしいため、掃除機を稼働させる部分はPWMで制御することにします。