mayumi
raspberry pi zero wとカメラで流しそうめんをそうめん目線でライブ中継してみました。
先週日曜日(7/15)、ogochanの教会で流しそうめんイベントがありました。
前に、そうめんの目線でカメラを動かしたいという話があり、面白そうだったので、この日に向けてセットアップしました。
- 水がかかっても壊れない
- 流しそうめんの竹の幅以内に収まるサイズ
- 浮かぶくらいの重さ
などいろいろ考えた結果以下のような感じにできあがりました。
名前は「SomenEye」です。
完全防水ではないですが、ちょっと水につかるくらいは大丈夫な子です。
用意したもの
- raspberry pi zero w
- microSD
- 端子付きケーブル
- リチウム電池
- リチウム電池の充電用モジュール
- 100均一タッパー(3つ入り)
- カバーグラス(プレパラート作りに使うやつ)
- セメダイン ポリエチレン ポリプロピレン シリコーンゴム 専用接着剤 PPX 6gセット CA-522
- ポリスチレン板
やったこと
- raspberry piのセットアップ
- 電源周りのはんだ付け
- ケース加工
[raspberry piのセットアップ]
いつもどおりmicroSDにraspbianをインストールし、wifi、avahi、カメラモージュールの設定など行います。動画のストリーミングはmjpeg-streamerというプログラムを使用しています。
このあたりはネットに情報がたくさんあるのですぐ終わりました。
[電源周りのはんだ付け]
このSomenEyeは、流しそうめんの会場を動き回るため、コンセントとUSBを付けたまま動かすわけにはいかないし、 出来合いの外付けのモバイルバッテリーを使うには流しそうめんの中を流れるサイズのケースに収まるのかというところで難しそうだということで、 今回はケース内にリチウム電池をいれて動かすことにしました。
1.リチウム電池の充電基盤にケーブルを接続
リチウム電池の充電用モジュールの充電側にも同じく端子ケーブルを接続します。
リチウム電池から出ている端子ケーブルと接続可能なおすすめ端子ケーブルを購入したのですが、なぜか端子同士を接続するとプラスとマイナスが逆になります。仕方ないので、それを考慮して反転してはんだ付けしました。
2.raspbery pi側のgpioの電源にケーブルを接続
こちらのサイトを参考にraspberry pi 側に電源用の端子ケーブルを接続します。
Raspberry Pi Zero WにUSBではなくGPIOから電力供給
Raspberry Piの電源は定格では5Vですし、リチウム電池の定格電圧は3.7Vですが、「動く」という報告が多数ありますし、予備実験して動いたし、回路上も動くはずなので、これで良いということにしました。おそらく3V程度あれば動くと思います。
[ケース加工]
ケースは100均一のタッパーを使用しました。これなら蓋もついていて、多少の水も平気です。
カメラはタッパー内に設置したいので、タッパー内部からカメラの部分だけ外が見ることができるように穴をあけます。
完成形はこんな感じ(↓)です。
穴をあけた箇所は、そのままでは水が侵入するため、近所のNaRiKaでカバーグラスを購入して、貼り付けました。
貼り付けに使用したのは、「セメダイン ポリエチレン ポリプロピレン シリコーンゴム 専用接着剤」です。UVレジンで貼り付けられないかとやってみましたが、タッパーの素材(ポリプロピレン)だと少し力をかけるだけで取れてしまいました。
その他、ポリスチレン板でタッパー内でカメラを固定したり、水に浮かべた時に水平になるようにリチウム電池の位置を固定したりして、大体完成です。
当日
流しそうめん当日、心配していた電池も最後まで持ち、稼働中はそうめん目線でずっと中継してくれました(後日実験しましたが、搭載した850mAhの電池で2時間弱持ちます)。
前日のリハーサルでは、流しそうめん通路内の水量や水の流れる力に対し、someneyeの重さや形では進まないんじゃないかと、不安になることもありましたが、教会のみなさんの協力おかげで無事自力で流れてくれました。
流れるsomeneye。流れがあまりないところではみなさんの力によって流れていました。
時々、終点までいく。
教会のプロジェクター。私たちがそうめんを食べようとしているとき、そうめん達からはこのように見えます。
お疲れさまでした。
良い夏の思い出になりました。ありがとうございました。