ハードウェアからサーバ・アプリまでワンストップで開発

営業力を高めるためにサービスメニューを書いてみました。

仕事依頼

目玉として思っているのは、

  • 明朗会計
  • 相談は初回は無料
  • 相見積歓迎の有償見積り

というところです。

趣旨

デジタル化の時代となり、IT系専門家のいない環境でもITと無縁ではいられない時代です。

ですから、多くのシステムの諸々の依頼はIT系専門家のいないクライアントからも来る時代です。

とは言え、IT業界に長くいると、どうもそういった人達が持っている感覚とズレてしまっています。それゆえに、IT系でない人達から見たIT業界は、「何だかわけのわからない人達」でしかありません。つまり、IT系の仕事は「何だかわけのわからない人達」に依頼するしかない... わけです。

弊社の想定する顧客はその辺なので、その辺の人達にもわかるようなサービスメニューにしました。つまり、

業界外の人にとってわかりやすいもの

を目指しました。

明朗会計

いろんな作業の費用を極力具体的な金額を書きました。

多くの開発会社でもコンサルでも、この辺の数字はあまりはっきり書かないものです。もちろん私達も「業界人」ですから、はっきり書きたくない理由も、はっきり書けない理由もわかっています。そして、あまりはっきり書けないなぁというのも正直なところです。誠実に仕事をしようと思うと、まだ具体的な要望すら聞いてない状態で金額を提示するのは困難だと言えます。

でも、仕事を依頼する側にしてみれば、金額のよくわからない相手と言うのは全てが「時価」と書かれた寿司屋に入るようなものです。一度も入ったことがなければ全く想像もつかないでしょうし、入ったことがあっても「今回はいくらだ?」とドキドキしてしまうことでしょう。たいていは、入らないで隣りのラーメン屋に行くか、明朗会計の回転寿司に入ってしまいます。どちらの選択も「美味しい寿司が食いたい」という目的からは外れます。まぁ「回転寿司」であれば「思いがけず美味しかった」なんてこともあるでしょうけど。

そんなことはお互いに不幸なので、今回は極力具体的な金額を書きました。見積書ではないのでこの案件がいくらというような明示は出来ませんが、せめて「この作業をした時の単価はいくら」という程度は提示しました。

実のところここで提示している金額は、弊社が今まで請けた金額からするとちょっと高めです。とは言え、これくらいが業界の実勢価格なんじゃないかなと期待している金額であるということと、「諸般の事情」があってもこの金額が通ればどうとでも出来るという程度の金額を提示しました。弊社の普段の金額だと、外注に出すのが難しいんですよね。「下請け単価」ですから。なので、弊社の普段の金額から上乗せした金額を提示しています。見えていた金額よりも安い見積りが出て怒る人はいませんしね。

相談は初回無料

これは知り合いの弁護士事務所の真似です。理由は聞いてないですが、見た時に「そりゃそうだよな」と納得して真似ました。

我々、普段弁護士事務所なんて用がないので、「いざ」となると一体いくら必要なのか、料金体系はどうなのか、どれくらいの相談がどれくらいなのか、皆目見当がつきません。そしてそれは、非IT業界の人達がIT業界を見た時にも同じなんじゃないかと思うわけです。

ですから、初回の相談の時に「これくらいの案件だとこんな感じでやってこれくらいなんです」という話がしておけば、クライアントもなんとなく相場感がわかるようになるんじゃないかなと思うわけです。そうすれば、お互いに納得した上での依頼となり請求となるのではないかと。

もちろん初回を無料にすると手出しになりますし(「ITテラス」なんて制度はない)、相談だけで他に行かれても金にはならないし... というのはあるのですが、忙殺されない程度であればダラダラSNSで遊んでるよりも気楽かつ効率的に情報収集できることにもなるので、そんなに損になるわけではりません。うまくすれば「次」につながることですし。

本来であれば、社会のデジタル化を目指す省庁(どことは言いませんが)が制度として

ITテラス(読みスジは「法テラス」)

みたいなものを作ればいいわけですが、そんな話は聞いたことないしやれる範囲でやってみようという考えです。

見積り有料

見積り有料と言うか、見積書の作成をサービスメニューに入れました。案件とお金を入れると見積書が出来るサービスです。実際は手間かけて作るんですけど。

弊社の悩みの一つが「見積りはいくら作らせてもタダ」だと思い込んでいる外部営業の態度です。まぁ商談がほぼ決まってからの見積りであれば、それはそのまま売り上げにつながるわけなので別にタダでもいいんですが、何度も何度も見積り書いたあげくに失注なんてことは何度もありました。見積り作るのも工数かかるんですけどね。

逆にそういった案件が続くと「迷惑料いくらですか?」と言って来る人もいます。これはこれで恐縮してしまうし、そんなこと言う暇があったら営業してよとか思ってしまいます。頑張って取ってくれようとしているんだから、いくらでも相談して欲しいと思います。

また、私は実は直接経験したことがないのですが、相見積の「あて馬」にされる話はよく聞きます。一生懸命見積り作ったら単なるあて馬だったのは残念な話です。それなら最初からそうだと言ってもらっていれば、それなりの対応をしておけば良いわけで。

ということで、見積りの作成は有料ということにして金額を明記しました。もちろん既に商談が成立している場合、あるいは後から商談が成立してしまった場合は無料(と言うか後工程の費用で吸収)ですが、そうでない場合は有料で明朗会計にしてあります。

あと、クライアントにしても私にしても、本当はいくらが妥当なのかよくわからないんですよね。ですから、クライアントにはあちこちからいっぱい見積りを取ってもらって、その中から妥当だと思うものに発注すればいいだろうと思うわけです。その見積りが本当に妥当かどうかはわかりませんが、少なくとも納得の上での発注にはできると思います。

まとめ

ここでの金額や項目設定が妥当であるか、それは私にはよくわかりません。この業界に30年以上いるんですが、さっぱりわかりません。なまじ古くからやっていると、「昔の相場」に引きずられたりします。フリーランスの人のブログとか見ると、「え? そんな金額で受注したことないよ」みたいな単価を提示している人があったりします。本当に「水物」という感じです。

とは言え、作業内容と金額がはっきりしないと発注したい側はドキドキするしかないですから、ちゃんとしたメニューにしておいた方が良いなと思って、こういったものを作ってみました。案件のあるところは発注して下さい。発注しなくても、何かの参考になれば幸いです。

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