ハードウェアからサーバ・アプリまでワンストップで開発

ちょっと前に作って何も宣伝してなかったのですが、知的好奇心のための商品紹介サイトというものを作りました。

「商品紹介サイト」とは言っていますが、今のところは技術情報をまとめたり、工作のための記事をまとめたりというものになっています。と言いますか、「商品の紹介」はタテマエみたいなもので、本当の狙いは他にあるのですけども。

サイトの趣旨と動機

趣旨はAboutのところに書いてあるとおりです。

Culture Squareについて

割とよそ行きな文章にしていますが、「面白そうなもの」の技術情報をまとめて行って、そういった世界への入口の一つにしようということです。

言いたいことや趣旨はAboutに書いてしまったのですが、もっと素朴な動機を書いておきたいと思います。

私達、よくAliExpressで買い物をします。この業界の人あるあるだと思います。

ここで面白そうな商品を見つけると、とりあえずWish Listに入れておきます。

一時期、ドローンに興味があった時に欲しいなと思っていくつか入れていたのですね。そして、欲しいなと思っているので、そういったページを見る。当たり前の行動ですね。

そして、ECサイトにありがちですが、そういったものをメールで買え買えと言って来るわけです。毎日のように、いろんなドローンを買え買えと言って来るわけです。

しばらくして、東京では事実上どこでも気軽にドローンを飛ばすことが出来なくなりました。それでもやっぱりメールは来ます。その時に思ったのは、「中国のガキ子供はこういった遊戯が出来るのだよな」ということです。

何でもそうだと思うのですが、周囲にあるもの、親しんだものには、自動的にある程度の興味を持つものです。Aboutに書いていますが、

日本のロボット技術は鉄腕アトムやドラえもんへの夢が背景にあり、アメリカの宇宙産業はStarTrekへの夢が背景にあると言われたものです。実際に、日本のロボット研究者や技術者は鉄腕アトムやドラえもんあるいはその他のロボットアニメの影響を受けたと言う人は少なくありませんし、アメリカの宇宙関係の技術者や研究者は、StarTrekをはじめとする宇宙ドラマの影響を言う人が少なくありません。

こういったことはありますよね。私がこの業界にいるのも、家にラジオのガラクタがあったりしたからです。ですから、きっと中国の子供はドローンに親しんでいることだろうし、その世界を志す子供もいるだろうと思ったわけです。そしてそれは、未来の産業の礎となることでしょう。きっと中国はそんな国になって行くのだろうと。

今から東京にその環境を作ることは不可能でしょう。半分諦めています(「半分」と言うのは室内ではやれるからです)。でも、他のことであれば、興味を持つことが出来るし、将来その世界に入りたいという子供が出るかも知れないし、子供だけじゃなくて「エンジニアワナビー」もそうかも知れない。であれば、

日本の未来

のためにも、そういった「知的な好奇心を持つ機会があって、それを伸ばすための情報や物がある」ということは大事なことだと考たのです。

と同時に、このブログのエントリは会社の広報としての情報の他に、オープンな技術情報として書いていることが少なからずあります。「企業の」という成分を抜きにした、「技術系ブログ」としてのエントリが結構あるわけです。そのような情報は、「弊社」という色と関係なく広まって欲しいと考えています。もうちょっと正確に言えば、直接的に弊社の広報としてのエントリを書いて宣伝することよりは、広く情報を流して、

「この情報を書いたのは誰だーー」

と辿ったら弊社に届く。そういった感じになって欲しいと思うわけです。

そのために、弊社ドメインの外に直接的な弊社の広報ではない中立的な技術情報を公開して、「実は書いたのはうちですんでよろしく」程度にリンクを張ろうと考えたわけです。技術的に参照する時にも「どこかの会社の広報ブログ」よりは「技術情報サイト」の方が気楽だろうということです。また、暗黙に「広報ですから」とするよりは、必要を感じた時に明示的にリンクでもつけた方が、広告としても効果的だろうとも思います。

運営

今のところ、運営として定まった方針があるわけではありませんが、以下のことは考えています。

ここのエントリのうち純技術的なものはCulture Squareから見えるようにする

いわゆる技術情報的なものは、Culture Squareのコンテンツにして行きたいと考えています。

「このため」に作ったわけではないですが、ここをヘッドレスにしておいて良かったなと思います。

次に述べるように、それを中心とするつもりはありません。

なるべくまとめた記事を書き下す

ブログエントリという形式にすると、どうしても情報が断片的になってしまいがちです。ブログエントリでも系統立てた解説が不可能というわけではないですが、そうすると今度はブログ的に見た時にごちゃごちゃしがちです。なので、系統立てた解説が必要なものは、「ちゃんとした」解説として書いて行こうと考えています。

もちろん記事の性質(連載とか)はブログの方が読みやすいですし、短編もブログの方が書きやすいので、そういったものはありますが、それらもどこか適当なタイミングでまとめて、一つの「読み物」となるように書き直したいと思います。雑誌連載を元に単行本化するイメージですね。

わかりやすいKPIを設けない

こういったサイトは、しばしばページビューやアフィリエイトの売り上げといった、「わかりやすいKPI」を設けがちです。

それ自体がそんなに悪いわけではないのですが、それらを追い求めるようになってしまうと読者の求めるものと乖離が起きます。わかりやすい例で言えば、

「なんとかをかんとかするには○○がいらなかった」

というような、伏せ字タイトルです。これを不愉快に思ったことありませんか? KPIをPVに持って来ると、どうしてもそういったタイトルになりがちです。タイトルだけで情報を得られてしまったらPVになりませんからね。でも、読者にしてみればタイトルを伏せ字にされるとイライラしますね。その記事を読むべきかどうかを知るためだけにアクセスする必要があるわけですから。

こういったことはサイトの趣旨から離れる方向になると思っているので、そういったところにKPIを置くのをやめようと思っています。

CGMにしない

技術情報サイトとなるとCGMにされがちです。そしてだいたいコミュニティサイトを兼ねていたりします。でも、Culture Squareはそういった方向は考えていません。基本的には弊社内で執筆する予定です。コミュニティサイト自体は作るかも知れませんけど。

これはKPIの話と同じです。趣旨と異なる方向に歪められることは避けたいからです。

マンパワー的には弊社内だけでは不足かも知れません。そうなれば外部の人に執筆依頼することになるかも知れません。でも仮に外部執筆者を求めることになっても、趣旨を説明した上で直接執筆依頼することになると思います。あるいは「書きたい」という人(自分の製品紹介したいとか)がいたら依頼するとかですね。何にせよ、自由勝手に書いてもらうサイトにする予定はありません

これは「余地」でもあるので、そういったことをしたい人は別途そういったことをやれば良いと思いますし、必要なら協力もしたいと思います。

展望

前節で述べたように、サイトとしてはそれほど「商売っ気」のあるサイトを目指していません。むしろなるべく良質な情報を提供することを重視して行きたいと考えています。

とは言え、金にもならないことに割く余力がそんなにあるわけでもないので、もちろん収益のことは考えています。ですから「商品紹介サイト」だと言っているわけです。なので当然ながらアフィリエイトは貼ります。それでもなるべく商売っ気なくやりたいので、アフィリエイト外の商品も紹介したりするでしょうけど。

ここからが本番なのですが、面白い商品が発掘できれば弊社で販売することを考えています。実はアフィリエイトそのものよりもこちらの方が主です。弊社で販売してもペイしなさそうなものをアフィリエイトで済ませると言っても良いかも知れません。例えばここのエントリでしばしば書いているOrange Pi 5については、弊社でも販売しています。

Orange Pi 5 Plus/オレンジパイ 5 プラス 16G
(弊社から販売中のAmazonリンク)

これは数量が限られていることもあるのと、公式の販売サイトを紹介する意味で、

Orange Pi 5シリーズ

の下の方には、アフィリエイトでも弊社向けでもない公式販売サイトのリンクを貼っています。

また、いろんな過程で「弊社で作って売ったら楽しいだろうな」と思ったような物は、弊社で作るかも知れません。Cerebelluinoはそういった候補になりえると思っています。また、今執筆している

ロボットネズミ

は完成したらキットにするだろうと思います。もちろん設計はオープンソースにすると思います。

ただ、そういった目先の直接的な商売よりは、こういった物を欲しがる人を作り育てることで将来の市場を作って行くということの方がよりビジネスとしては大きいでしょうし、夢があって楽しいですね。今のところ凄く収益に期待していることではないので、逆に余裕を持って取り組めます。長い目で取り組んで育てて行きたいと思います。

最近のエントリー

Hieronymusのインボイス番号対応について

会計システム「Hieronymus」の現状

OrangePi5にZabbixをインストールする

レビュー等の依頼について

オープンソースのノートアプリ「SiYuan」 - CasaOS AppStoreレビュー

お気に入りの色さがし1

創立記念日

現在の営業品目(2)

現在の営業品目(1)

SPDX License Listをデータ化した

Orange Pi5でC3TR-Adapterを試す

CasaOS上で会計システム「Hieronymus」を動かす

会計システム「Hieronymus」v1.0.0 リリースしました

CasaOSでファイル同期アプリSyncthingをセットアップする

第11回 Freshmeat

オープンソースノーコード「Activepieces」でワークフローを作る

RaspberryPiにパーソナルクラウドOS「CasaOS」を導入する

sequelize-cliでdb:migrateすると「SyntaxError: Unexpected token ':'」が出る

LED行燈の試作(2)

CMSの社内向けサービスのリニューアル