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Napier-NETをリリースしました

Napierのサービスサイトです

  Napier

ogochan

前々から作っているNapierのサーバのサービスをリリースしました。

Napierのサーバを立てるのは結構面倒臭かったのですが、クライアントを用意するだけでNapierが使えるようになります。

同時にNapierのクライアントもリリースしました。

Napier-NET.COM

背景

元々Napierは誰もがグローバルの口を持てるようにと考えて作り始めたものです。

基本的にセルフホストして、勝手にサーバを立ててもらえば良いなと考えていました。

そうすれば、「利用規約」といったものに縛られない、あるいは独自の利用規約で運用できるというメリットがあります。

Napierはプロキシサービスですから、有用な使い方が多くある反面、アングラな使い方もいくらでもできます。ウェブサーバの実際の場所を秘匿することができますし、いつでも動かしたり止めたりできますから、良からぬファイルの交換に使うといった使い方にも使えます。

作者としては、あまりアングラなものに手を出したいとは思っていませんが、そういった需要はおそらくあるでしょう。とは言え、そういったものに直接タッチしたいとは思っていません。私や弊社は47氏のように無邪気にインターネットやコンテンツの自由とか言う程無邪気ではなくなりましたし、自分が本当にやりたいこと以外で戦うつもりもありません。壇先生は別件で電話来たことがありますけど。

さらに、自分で想定していたターゲットユーザは、どちらかと言えば自分が好きでない類の人達でした。多分向こうも私をあまり好きではない。ここはあまり深く書きたいとは思いませんが、そんな思いを持って作り始めたものです。

そんなわけで、Napierを弊社でウェブサービスとすることはあまり考えてなかったのですが、自分達で使っていて結構便利なものだということがわかって来ましたし、本来の目的であるアングラでない有用な使い方も大いにあるので、ウェブサービスとしてリリースすることにしました。

また、クライアントを設定するのも結構面倒臭く、WindowsやMacでは非常にハードルが高いものでした。結局、それなりのハードルが超えられる人だけのものになってしまって、当初の目的である誰もがグローバルの口を持てるようにが実現できていません。

そんなわけで、自分では便利だなと思ってはいますが、あまり使われていませんでした。

リリースしたもの

今回リリースしたものは、

です。

Napierのサーバを動かすためには、結構面倒臭い手間がかかります。動かすための固定グローバルアドレスを持ったサーバを確保しないといけないことの他に、ドメインを取ったりDNSを工夫したり、証明書を用意しないといけません。わかってしまえば自明とも言えることですが、結構面倒臭いことです。まだ他人が使うことをあまり意識してないソフトなので、結構大変なんじゃないかと思います。もちろんこの辺は追い追いドキュメント等整備して行こうとは思っていますけど。

そこで、このサーバはこちらで用意しました。ですから、誰でもクライアント環境を用意するだけで、グローバルアクセスの口を持てるようになります。将来的には一部有料サービスにする予定ですが、今のところ完全無料です。

クライアントはGUIで簡単に使えるものを用意しました。また、「使い方」もちゃんと書いてみました。Electronを使っているので、LinuxだけではなくMacやWindows上でも動きます組み込みウェブサーバも入っているので、簡単なコンテンツ公開だけであれば別途ウェブサーバを用意する必要もありません。ダウンロードして、「使い方」を見ながら動かせばウェブ公開まで行けます。

そして、現在公開しているこれらのもののソースコードも同時にリリースしてあります。必要があれば適当に修正して下さい。良い修正があればプルリク下さい。

結構がっつりした「利用規約」を書いてあります。特にNapier-NET.COMのサブドメインを使う場合には、かなり厳し目のルールにしてあります。それが嫌だと思う向きは、独自ドメインで使うように設定すると良いでしょう。それでも嫌なら、セルフホストして下さい。

今後の予定

しばらく無料でサービスをしながら、いろいろ様子を見て行きたいと思っています。まだ品質に問題がないとも言えませんし(たまに例外の捕捉に失敗する)、データの流量についての見通しも立っていません。どのような需要層があるかも見通していません。この辺をはっきりさせながら、ちゃんとしたサービスにして行こうと考えています。

有料化を考えて、総通の方には届け出てあります。先日書類不備(サーバの場所が書いてなかった)の問い合わせが来たので、近日中に受理されるでしょう。

Napierのソフトウェアの機能としては、これでゴールのように思っています。あとは、品質を上げたりドキュメントを綺麗にしたりというような「バリ取り」の作業だろうと思っています。Node.jsで書いたアプリなので当初はスケールするかどうかという心配をしていたのですが、スケールさせる方法を考えついたので、当面のユーザ数であれば問題ないんじゃないかと思っています。

PS. 2023年5月16日追記

電気通信事業の届出が受理されました。

A-05-20653

です。

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