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自社ブランド「しまぱん.com」のオリジナル商品「Nemone」を転売するサイトが複数見つかりました。

(↑しまぱん.comオリジナル商品「Nemone」)

転売サイト

HEADBEST
https://nice.headbest.life/index.php?main_page=product_info&products_id=134018
販売価格 594円

市ノ屋
https://item.rakuten.co.jp/shinoya/vejhklnytoe2p2xyolnmqqbhlu/
販売価格 4,566円

弊社の販売価格より高額で転売する(「市ノ屋」はそうですね)メリットなら理解できるのですが、なぜか安く販売しているサイト(HEADBEST)があります。
正当に弊社から購入すれば、損でしかなさそうですが、何か得があるのでしょうか…
弊社が値引きすると多少は利益がでるかもしれないですが、それにしてもそこまで安く売らないと思います。

このサイト(HEADBEST)では、他の商品も半額以下で販売されていました。むしろ、通常価格の商品あるのかな?という状態です。

「よくある質問」には、

Q:なぜ安いのですか?

A:海外から直接、現金による大量仕入れを行っているため大幅なコストダウンとなり、皆様がお求めやすい価格が実現できています。

また、数多くのお客様からご利用頂くことにより、さらに大量仕入れが可能となり超特価でのご提供ができるのです。

https://nice.headbest.life/index.php?main_page=faq

とありました。
他の商品についてはわかりかねますが、「Nemone」は弊社が依頼して製造していただいた商品ですので、購入ルートは弊社(国内)からしか存在しないのですが(???)

このサイトの弊社の商品ページをよくみたら「アイテムが販売されました(385件)」とあります。(そんなに売れてたら嬉しい…)
しかも、この販売数はページを更新すると増えたり、減ったり(!)します。おもしろいですね。

他の商品ページにはレビューがついているものもありました。
このレビュー、ページを更新するとレビューした人の名前と日付が都度変わります(!!)
レビューの人の名前も「漢字、読み仮名、漢字、読み仮名」で二人分?のような変わった名前が規則的に並んでいて良いですね。
レビューの内容は変わりません。残念です。

通常価格から異常に安い売値で商品を販売する理由について

こちらのサイトでは、商品をカートに入れて購入する時点でサイト内にカード番号やセキュリティコードの入力が求められます。

(↑購入前の入力フォーム。
「(例)安田雅宏」と書いて、「(例)オサダリュウジ」と読むプレースホルダのテキスト。レベルが高くて読めませんでした。)

それ自体は他のサイトでもよく見かけるものではありますが、このサイトにおいては激安の商品を釣りにしてクレジットカードの番号を取得するのが狙いでは?というのが社内の一番納得いく理由でした。

証拠があるわけではありませんが、それ以外にこのような運営者が得をしないビジネスをする理由というのが思いつきませんでした。

運営サイトについていろいろ調べてみました

HEADBESTについては、サイトのフッターに商標登録番号と古物商許可番号が記載されていました。

商標登録番号

好奇心から特許庁の特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)にて商標登録番号を検索してみました。

「ビーバープロ」という商標で運営サイトの会社とは別の会社が権利者でした。
登録5171737
無断で記載しているのかもしれないですし、でたらめかもしれないですが、もしかすると、HEADBESTのサイトの運営会社と関係があって記載しているのかもしれないですし、これだけの情報では外部の者が簡単に何か判断できることはありません。

ちなみに、「しまぱん.com」は商標登録されているので、同名称で偽物を販売すると商標権の侵害となります。
登録6332171

古物商許可番号

もう一つ、古物商許可番号も調べたくなりました。
会社の住所は愛知県のようですが、フッターには「東京都公安委員会」とあったので、東京都公安委員会から古物商許可番号を調べます。

東京都公安員会の古物商URL届出一覧
https://www.kouaniinkai.metro.tokyo.jp/kobutsu/index.html
古物商許可番号には検索システムはないらしく、各地の公安委員会の古物商一覧PDFから検索するようです。

PDF内を検索してみましたが、記載された古物商許可番号は2022/11/23時点ではサイトに記載された番号は見つかりませんでした。

ただし、一覧に掲載されていないからといってもその業者が無許可、無届であるとは限らないようです。

■許可を有する業者すべてが掲載されているわけではありません。

■当該ホームページ等に許可番号等が正しく表示され、非対面取引における本人確認の方法などが適法な業者についてのみ、掲載しています。
URLの届出がなされていても、次の場合は是正されるまで掲載されません。

・古物取引を行うホームページが現に開設されていない場合
・ホームページのトップページに、古物商許可証の「氏名又は名称」欄のとおりの記載がなされていない場合(屋号のみの記載は不可。)及び許可番号又は許可公安委員会名の表示が誤っている場合
・非対面取引における相手方の確認方法として、単に「運転免許証等のコピーを送ってもらう。」だけの方法を表示している場合

■掲載されるまでには、一定の期間を要しますので、掲載されていないからと言って、直ちにその業者が無許可又は無届けというわけではありません。

■掲載されていても、その業者の取引における信用性までも保証するものではありませんので、取引には十分注意してください。

東京都考案員会 古物商URL届出一覧より

しかし、それでは一般人にとっては、その古物商許可番号が正しいかどうか判別できないものも存在してしまうことになりますね。
それって、どうなのだろう…と思ってしまいました。

念のため、愛知県公安委員会の古物許可一覧PDFも検索しましたが、そちらでもその古物商許可番号は見つかっていません。
好奇心で調べただけですので、これ以上何かするつもりはないのですが、どちらの番号も運営会社とのつながりがはっきりしないですし、サイトの端々に不思議な点があるところから怪しさが漂っています。

P.S. なんとなく拝見したご利用規約の中に「当社、ソニー株式会社またはグループ各社は」という表記があったのも面白かったです。

ブラックフライデーがはじまります!

ブランドが認知されて嬉しいような、将来的に面倒なことが増えたような、なんだか微妙な気持ちです。
実際にはまだ何も被害は出ていませんので対処のしようがありませんが、商品を購入してくださるお客様にはご迷惑がかからないよう、慎重に取り扱って参りたいと思います。

そして、
明日(11/25)からAmazonにて、ブラックフライデーがはじまります。

上記の商品「Nemone」はAmazonにて販売中です。在庫も十分ございますので、ご購入の際はAmazonからお願い致します。

Nemone Amazon 購入リンク

その他にも商品も取り扱っていますので、よろしければ「しまぱん.com (Amazonストア)」もご覧ください。
ご来店お待ちしております。

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